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同じ介護でも施設ケアマネと居宅ケアマネの仕事は全然違う!~施設ケアマネの仕事とは?~

施設ケアマネについて今一つわからないという方も多いでしょう。特に居宅ケアマネと
施設ケアマネはどちらも似たように感じてしまい、違いを理解しにくいです。
そこで今回は、この二つの違いについてクローズアップしてみます。この機会に施設ケアマネについて丸ごと学んでみましょう!これを読めば丸分かりかも!

居宅ケアマネと施設ケアマネ、ココが違った!

ここでは、居宅ケアマネと施設ケアマネを、区別しやすいポイントでまとめています。ぜひご参考にしてください。

・居宅ケアマネは多くて35件まで、施設ケアマネは100件可

居宅ケアマネは、一人が担当する件数は35件までと上限がありますが、施設ケアマネは一人で100件受け持つ事も可能なので、一人が担当する件数が多く、負担もそれだけ大きくなります。

・居宅マネはケアプランを立てるのが大変!

施設ケアマネの場合、介護サービスのほとんどが施設内でできるので、ある程度マニュアルに従ってケアプラン作成できますが、居宅ケアマネだと一人ひとりの自宅に訪問し、状況に応じて多様なプランを組み立てなければなりません。サービス提供事業者との調整作業も発生するので、1件あたりにかける時間や手間が増え、専門知識も要します。

・勤務地や仕事の流れが違う!

施設ケアマネ・・・定められた施設に勤務し、その施設利用者のケアプラン作成する
居宅ケアマネ・・・出勤先は事務所

施設ケアマネは、出勤したらまず前夜の体調確認をチェックし、その日のプランニングを行います。
一方で居宅ケアマネは、出勤先が居宅介護支援事業所となるのでそこに利用者はいません。あらかじめ約束していた訪問日に利用者の自宅を訪問し、モニタリングをしていくのです。午前中に2件、午後に3件などといったように訪問していき、隙間時間も使って入院患者や施設入所者の方と面会したりします。(事前にご家族の了承を得る)。
空き時間でサービス事業者の責任者の方とカンファレンスを行う事もあります。カンファレンスでプランの目的や利用者のニーズをしっかりすり合わせる事により、さらに質の高い介護サービスが提供できるのです。

・居宅マネが介護業務を行う事はほとんどない!

居宅ケアマネは利用者の自宅へ直接訪問する事が多いですが、実際に自ら介護業務を行う事はありません。介護活動するのは訪問介護職員やデイサービスのスタッフの方たちです。

・居宅マネは施設マネより丁寧にできる

居宅マネは一人あたり受け持つ利用者人数が35人までと決められていますが、平均的には一人10数名程度受け持っています。そのため、施設ケアマネより一人に対する時間が長く持て、それだけ手厚いサポートができるという利点があります。

・居宅ケアマネは介護サービスに関する専門知識が必要

居宅ケアマネは利用者の体調やリクエストに応じてケアプランを作成し、相談員や責任者と協力しながらケアカンファレンスやモニタリングを行います。施設ケアマネのケアプランよりも選択肢が多いのでやりがいがありますが、その分介護サービスに関する高度な知識や情報量が必要になるでしょう。

・居宅ケアマネのスケジュール管理は自己責任

居宅ケアマネはケアプラン作成以外にもいっぱいあるので、各分野の専門的知識が求められる他、様々な職種の方々とコミュニケーションする機会もたくさん出てきます。それら全てのスケジュールを自己管理しなければならないので、決して楽ではありません。
自宅訪問は計画性ないままに言われるまま訪問しているとあちこち飛び回る事になるので、
できる限り地理的条件も踏まえた上で、効率良く動けるよう工夫していきます。自由にスケジュール管理できるからこそ、全て自己の責任にかかってきます。自分の要領によって仕事の能率も変わってくるので、効率性重視で行動していかなければなりません。

・居宅ケアマネは休日出勤する場合がある

居宅ケアマネは自分が担当する全利用者の管理をしていかなければならないので、休日でも調整のために急遽出勤する事があります。最近では利用者側が日曜日に訪問してほしいなど要望を出す例も増えているので、居宅ケアマネはそれだけ拘束されやすいです。

何だかんだ説明してきましたが、難しいようでしたらまずは以下のポイントを頭に入れておくだけでもいいでしょう。

施設マネ・・・大人数を受け持つけれど仕事はそこまで煩雑にならない
居宅マネ・・・受け持つのは35名までだが、家族とサービス提供事業所の板挟みになる

いずれにしてもどちらもやりがいある職種です。ただ、総合的に考えると居宅マネの方が
はるかに大変でしょう。

3分あれば丸分かり!施設ケアマネの特徴

施設ケアマネは介護職や生活相談員を兼務するケースが多いです。人によっては夜勤する方もいます。一人で30~50人を担当する事も普通なので、要介護者一人ひとり親身に接する事がなかなか難しくなってきます。尚、介護保険制度の規則によると、入居者100人に対して1名のケアマネが配置されるので、居宅ケアマネと比較すると広く浅く介護サポートしていく感じです。

仕事内容は、その施設の方針を取り入れながらケアプランを作成し、介護職員に伝えたり指導していきます。厳密に言うと、施設内でどのような介護をしていくかといったプランをご家族や介護スタッフと共に考えていく作業になります。
といっても、実際施設ケアマネの仕事は施設によっても役割や立場が大きく異なります。
一つ確かな事は、施設ケアマネだけを業務として取り入れている施設はほとんどないという事です。例えば「介護職兼介護支援専門員」だったり、生活相談員兼介護支援専門員だったりと、何らかの職務を兼務するのが一般的になっています。

施設ケアマネのメイン業務と言えば施設サービスプランの作成ですが、プランニングするにあたり、介護現場との調整・連携が不可欠です。現場は当然楽な方が流れやすいので、利用者にとって必ずしも都合の良い介護プランが立てられるとは限りません。介護現場とうまくコミュニケーションをとりながら、いかに職員の士気を上げていけるかもポイントです。

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施設ケアマネの一日の流れはこんな感じ

 

施設ケアマネの一日の流れを、ざっとご紹介すると以下のようになります。

出勤
ミーティング
リーダーと協議、電話対応、相談業務、ブログ更新、書類作成代行業務、ケアプラン作成、その他事務作業
食事介護
交代で昼休憩
リーダーと事務作業
ミーティング
帰宅

流れを見る限り、そこまでハードそうに感じませんが、施設ケアマネが一番苦しむのが精神面です。利用者ご本人やそのご家族、医療スタッフなどとの関係性が円滑にいくよう努めなければいけません。仕事後に飲み会などの付き合いに行く事もしばしばです。
担当する件数が増えればそれだけ事務作業も増え、利用者への対応も迅速にやらないと信用をなくしかねません。たてこんでいて電話に出られなくても、すぐに折り返すのは当たり前ですし、営業さんや利用者の方、ご家族の方たちの対応などに追われ、精神的に追い詰められるケースも考えられます。

ケアマネの業務自体仕事範囲が広い上、仕事自体難しく感じてしまう方も多く、退職してしまう方もいますが、今の事業所がきついのであれば、他の事業所に移動してみるという選択肢もあります。
「大変なのは当たり前!」くらいに思っておき、前向きにやっていけるといいでしょう。

<まとめ>

いかがでしたか?施設マネと居宅マネの違い、はっきり分かっていただけたでしょうか。
こうして見てみると、結構たくさんの違いがありましたね。
介護支援専門員はとても大切な役割の職業なので、施設マネであろうと居宅マネであろうと、精神的な強さが求められることに変わりありません。
施設ケアマネに興味をもった方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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