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特別養護老人ホームってどんなところ?他の介護施設との違いを区別しよう!

 介護職に就いている方の中には特別養護老人ホームに興味を持ち、そこでキャリアを積みたいと考えている人達もいるでしょう。しかしこの特別養護老人ホームとは、他の老人ホーム(有料老人ホームなど)とどのような点で違うのか、詳しく分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、特別養護老人ホームについての基礎知識や内容、環境について具体的に解説していきますので、ぜひご参考ください。

特別養護老人ホームについてもっと詳しく!どんな施設なの?

 

特別養護老人ホームとは「介護老人福祉施設」と呼ばれる事もあり、「特養」と略して言われる事もあります。社会福祉法人・地方自治体によって運営されている公的施設で、コスト負担が有料老人ホームよりも低い事からも人気が集中しやすいのですが、望めば誰でもすぐに入所できるわけではありません。入居対象者の条件は基本的に65歳以上で要介護度が1~5の人です。

比較的深刻な介護状態にある高齢者を対象とした、介護保険サービスが受けられる特別施設なので、例えば寝たきりになってしまった方や認知症の方、自分一人で生活する事ができず、始終介護が必要な方が入居しています。
特養に入所している方々の要介護レベルは極めて高く、他の施設に比べて費用が安いため、全国に40万人以上待機している人たちがいると言われています。待機していても数か月で入れるとは限らず、中には10年も待つケースもあります。入りたくても入れない人たちがいっぱいいるという事ですね。
この問題を改善するためにも入所判定基準が定められ、それに従ってより優先度の高い人から順に入所されるようになりました。昨年2015年4月からは、特養の入居基準がさらに引き上げられ、最低でも要介護度3以上の方だけが入居対象になりました。

特別養護老人ホームの費用負担

特養では入居一時金などはありませんが、下記の費用などがかかり、家族の世帯収入や課税状況、使用する部屋タイプによっても費用が変わります。

・家賃
・食費
・光熱費
・雑費

入居金はなく、トータルコストとしては月額6~15万円ほどになるでしょう。

特別養護老人ホームと老人ホームの違い

特別養護老人ホームの特徴

特別養護老人ホームは公的施設なので、低コストで利用できるのが最大の魅力です。ただし個室ではなく相部屋になる事が多く、完全にプライバシー空間が確保できるわけではありません。この点では、民間の有料老人ホームの方が個室空間でのびのび過ごせるので居心地はいいかもしれません。

サービス内容としては、特養では医療サービスに限りがあり、夜間対応や常時医療対応が必要な場合には不便する場合があります。緊急時への対応は、特養よりも有料老人ホームの方が整っています。
そして、特別養護老人ホームは、共同生活に重点を置いているので、以下のスペースは全て共有となります。

・トイレ
・キッチン
・浴室

共同生活に抵抗ある方にとっては少し厄介ですが、シェアする事で利用者間の交流がはかれるという利点もあります。

~特別養護老人ホームのメリット~

・介護度が高い人のために手厚い介護サービス
・費用負担が少ない
・共有スペースを通して他の利用者と交流の機会が増える

~特養のデメリット~

・相部屋
・医師の配置が少ない
・要介護度に条件がある
・すぐ入居できるわけじゃない(待機期間があるかもしれない)

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有料老人ホームの特徴

有料老人ホームには3つの種類があります。

介護付 介護が必要な方向け。介護スタッフが施設に常駐していて、食事、入浴、排泄など生活全般での介護サービス・生活サービスが受けられる。
住宅型 介護が必要な人もそうでない人もOK。食事などのサービスは提供されるが、常駐しての介護サービスは提供されない。
健康型 要介護の方は対象外で、対象は自立した高齢者のみ。露天風呂やトレーニングルームなど、健康を維持し、元気な方が楽しく暮らすための設備が充実。食事などのサービスは提供される。

状況に合わせて、これら3つの中から選ぶ形となります。
入居一時金はあるところとないところがあり、トータルコストは、月額12~30万円ほどのところが多いようですが、施設により異なります。
有料老人ホームは民間企業が運営しているため、特養と比較すると費用負担が大きくなってしまいますが、利用者が日々快適に過ごせるように個室完備でプライバシーがきちんと守られます。設備が充実していて綺麗なところが多く、レストランやシアタールームなどのレジャー・娯楽設備も整っています。

24時間看護職員が配置されていて、何か緊急事態が起こった時のためにいつでも駆けつけられるクリニックを併設しているので安心です。身体的トラブルが発生した時に迅速に対応できるのは、特養よりも有料老人ホームだと言えるでしょう。

~有料老人ホームのメリット~

・医療体制が整っている
・プライベート空間が持てる
・設備が整っている
・空室があればすぐ入れる

~有料老人ホームのデメリット~

・費用が高い

特別養護老人ホームではどんなサービスを提供しているの?

 

特養施設に入る方たちは常に介護が必要なくらい要介護度の高い人たちなので、緊急性の高い人がこの施設に集まる事になります。
特養施設は要介護者に対して計画に沿って介護していく施設です。介護サービスには基本的に「健康管理」、「食事」、「排泄」、「機能訓練」といった内容が含まれます。

特別養護老人ホームで働く職員はできる限り利用者が自宅で生活できる事を目的とし、支援していきます。
常に利用者の意思や人格を尊重し、相手の立場を思いやってサービスしようとする意識が求められます。

~特別養護老人ホームではこんな介護活動をしていきます~

・入浴
・食事
・排泄の介助
・機能訓練
・通院の付き添い
・緊急時対応
・部屋の掃除
・洗濯
・買い物代行
・イベント開催
・体操
・健康相談
・衣服管理
・近隣医療機関との提携
・薬の管理

特別養護老人ホームでは医師が常駐していないってホント?

続いて、特別養護老人ホームの人員配置について解説していきます。
特養では他の公的介護保険施設である介護老人保健施設(老健)などと比べると医療サポートよりも「介護」に力を注いでいます。
そのため、人員配置基準についても老健と比較するとドクターや看護師の配置基準は低くなります。つまり病院同様の緊急対応はあまり期待できないというのが正直なところです。
配置されているドクターが非常勤の場合もあるので緊急時など、臨機応変な対応が求められる時には、他の職員に負担がかかる場合も考えられます。
厚生労働省のデータによると、特養に勤務する施設ごとの医師の人数は、半数以上が1名、そして医師の1ヶ月の勤務日数は11日以上が24%ともっとも多いですが、次に多いのが4日で23%を占めています。
このように、特養では医療専門従事者の人員配置が完全なわけではないので、点滴や胃ろう、経管栄養、気管切開をしている入居者は入居が断られてしまうケースもあります。

特養の職員配置基準(例)
医師 必要な人数(1名という施設が半数以上)
生活相談員 入所者100名に対し1名以上の比率
看護職員と介護職員 入所者:看護職員と介護職員=3:1以上の比率
栄養士 1名以上
機能訓練指導員※ 1名以上
介護支援専門員 1名以上

※機能訓練指導員:理学療法士、作業療法士、看護師、准看護師、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師

特養では介護に力を入れている事からも、一番多く配置されているのはやはり「介護職員」です。厚生労働省が指定する人員配置基準では、看護職員もしくは介護職員を入所者3人に対し最低1人配置しなければならず、これはどこの施設でも例外ありません。
特養は看護師数が少ないため、緊急で看護ケアが必要な時に対応できるかどうかが気がかりです。

特養における医療・リハビリサポートについては、ドクター人員は利用者に対して健康管理や指導に足りていればいいので、たとえ一人しかいなくても問題はありません。こういった点からも、特養は医療ケアのキャパシティが低いと言えます。利用者は入居を決断する時にはあらかじめ医師や看護師の人員体制をチェックしておくといいでしょう。

特別養護老人ホームの職場環境や給与が気になる!

介護保険制度が一般に広まり、介護職員の活躍できるところは増えてきています。基本的なところですが、介護施設は大きく3タイプに分けられているので、今一度整理しておきましょう。

通所タイプ 宿泊はなく、日中に通い、利用する。
入所タイプ 365日24時間体制で介護する施設。
訪問タイプ 介護職員が高齢者の自宅へ訪問して介護活動にあたる。

介護職員がどんな施設で働くかによっても仕事内容は変わってきます。施設によって日中だけ、夜勤もあるところなどまちまちで拘束時間も異なり、当然給料にも差が生じてきます。一般的には夜勤のあるところの方が給料は高いです。

特別養護老人ホームは入所型

特養には常に一人では行動できず、介護が必要な方たちがいます。介護職員は身体介護が一番多いので、体力に自信ある人は向いているでしょう。(介護職自体体力は必須です)
介護職員の介護頻度として高いものから並べると以下のようになります。

食事>排泄>入浴>移動>シーツ交換

特養には日勤・夜勤・早番・遅番があるので、介護職員同士で職員同士交代しながら24時間利用者の介護をしていきます。

気になる給料は意外と普通?

特別養護老人ホームは民間と比べると安いですし、サービス面でやや劣るところがあるので給料も安いのかと思いきや、案外かわりません。多いところでは大体20万円、少なくて10万円程度をイメージしておくといいでしょう。

<まとめ>

いかがでしたか?特養と一般の老人ホームの違いについて明確に区別できるようになったのではないでしょうか。施設によってどのような人が対象なのか、どのような人員配置でどんな介護サービスをしていくかは異なっています。介護職員としてキャリアを築いていく上で一番大事な事は何か、優先事項を考えた上で、じっくり検討してみてくださいね!

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