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【ポイント解説】ケアマネのアセスメント(課題分析)の進め方

今回は、アセスメントについて詳しく知りたいケアマネの方に、「なるほど!」と思ってもらえるような情報を伝えていきたいと思います。ケアマネは、ケアプラン作成のために、アセスメント(課題分析)を行うことが義務付けられています。ケアマネの仕事の一つに、「課題分析」があります。これは、アセスメントと呼ばれるもので、受付や約など、確認された情報、より深く広い情報収集と分析を行っていき、本人と環境を評価し、現在の問題を明確にする事です。
そしてその結果、利用者がさらに自立して快適に、スムーズに日常生活を営めるようにサポートしていく上で、解決すべき課題を把握するプロセスの事を言っています。

アセスメント(課題分析)は利用者の自宅で行うもの?

アセスメント(課題分析)は、自宅で行う事が基本的なルールです。しかし、利用者が入院しているようなケースでは、自宅に戻った瞬間からサービスを要するケースもあるので、入院中にアセスメントを行い、一時的な「暫定プラン」を作成し、退院後に改めてアセスメントして暫定プランの検証を行う事が大切です。中には、自宅訪問を嫌がる利用者も少なくありません。また、認知症があるから…などの理由によって、家族だけとかしか話したくないという方もいらっしゃいます。
しかし、通所系事業所などで面接したり、家族だけで面接するだけでは、本来の課題分析の
ルールを守った事にはなりません。
平成24年4月から、運営基準の解釈通知は、以下のように定められました。
「アセスメントは、利用者が入院中であるなど、物理的な理由がある場合は除き、必ず利用者の自宅を訪問し、利用者とその家族に面接しなければいけない。」
要するに、入院中の場合は、医療機関などで課題分析を実施する事が可能なのです!
しかし、物理的理由を、課題分析や居宅介護支援経過などに残す事が必要になってきます。
また、利用者の生活をサポートしていくためには、利用者の日常生活環境で、課題分析を協働作業で行う事が重要です。
もしも利用者が入院中であれば、退院したから、できる限り早めに自宅で面接を実施する事が必要です。
サービス担当者会議
ケアプランの新規作成や認定変更などの場合には、サービス担当者会議を開きます。

ケアプランを交付する
ケアプランをもとに、本人の同意を文書でもらい、ケアプラン作成時に、本人や担当者に交付します。

モニタリング
ケアマネは、一ヶ月に一回はモニタリングをします。自宅訪問し、モニタリングを行い、結果を記録します。

家族関係や家族の歴史についてのポイント!

江戸時代より以前は、「家族」というものはなく、家族制度があったのは、武士の家系に生まれた人だけでした。今のような「家族」という形態ができたのは、江戸時代から形態ができたようです。

家族関係を良好にするためのポイント!

家族関係、親戚付き合いなどは大事ですが、実際、どのようにコミュニケーションしたらいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。仲良く、良好な関係を築きたいという気持ちがあるものの、どうやって切り出せばいいのか分からず、モジモジしてしまったり、コミュニケーション不足に陥る事もしばしばです。家族関係は、風通しをよくしておくに越したことはありません。介護においても、家族は何かと頼る存在ですし、何でも言えて、お互いに理解し合えるような関係が望ましいでしょう。しかし、家族関係がうまくいかない人達もいらっしゃいます。家族関係を良好に保つために、どのような心がけが必要なのでしょうか?

連絡をマメにとる
家族あるいは親戚と音信不通になり、連絡を一切とらなくなったり、本当に必要に瀕した時だけしかとらない関係になってしまう事も多いです。家族と疎遠になってしまうと、問題が生じた時に頼りにくくなるなど、付き合いづらい面が出てきます。そのため、普段から、親しく連絡をとるようにする、頻繁にでなくても、連絡を長期間途絶えさせない事が大切です。
実際に会うまでいかなくても、「連絡をとる」という行為は、家族間では、とても重要な事です。連絡を取り合っていると、お互いに気にし合っているというのが認識できますし、いざとなった時に相談できる事もあります。親戚、家族が集まる機会と言えば、結婚式も挙げられます。このようなイベントを利用して、連絡を親しくとれるようにしておくのもおすすめです。また、このようなイベントをきっかけにして、積極的に家族とコミュニケーションとるようにし、疎遠になっている人達も、ここでその穴埋めをしてみてはいかがでしょうか。

一緒に旅行する
家族関係を良好にするためにも、旅行するのもおすすめです。家族との良い交流の機会になるでしょう。家族、あるいは兄弟と一緒に、一年に最低1回は旅行に行っておくだけでも違います。「親戚旅行会」を企画してみるのもいいでしょう。親戚関係では、新しい子供も誕生し、年々参加人数が増えていき、にぎやかで楽しくなるでしょう。毎年成長していく子供たちの姿を見るのも、楽しみになっていきます。要介護の人でも、家族旅行を楽しむ人達がいます。介護スタッフや事業所も協力して、家族旅行を支援してくれます。

アセスメント事例1

まずは患者さんの日常生活を理解するところから

利用者の方の症状など、自宅でどのように生活してきたかをチェックしていきましょう。
ADLなど、身体面をはじめとし、認知能力などの精神的側面や生活背景などの社会的な側面にも注目し、利用者の方やご家族から、家の状態や今後どのように考えているかを含め、お話を聞いていきます。
利用者の方の中には、一人きりでは歩行できない人もいますし、杖を使わなければいけない人、食事が一人ではままならない人、アレルギー症状のある人、薬を自分で管理して服用している人、一人で外出できない人など様々です。
高齢者は、新しいものを吸収していくのが難しいため、内服薬が一つ増えただけでも、混乱してしまうケースがあります。
以前から内服していた薬は間違っていなくても、新たに投与される事になった薬は飲み忘れてしまうなどの例もあります。ご自宅での生活状況を聞いた上で、今後も観察していくようにします。

キーパーソンに頼る!

福祉員や福祉事務所などに連絡を入れ、福祉関係者にキーパーソンになってもらうのもおすすめです。互いに情報交換していく事になるので、キーパーソンの確認はしっかりとしておきましょう!

症状の出現は疾病によるものかどうか…

高齢者の場合、症状そのものが病気につながっているのか、それ以外の原因で発生しているのかどうかも、見極める必要があります。例えば、ふらつきがあった場合、筋力が低下している事が原因なのか、脳神経に疾患があるからなのか、あるいは栄養状態が悪くて貧血になっているのか、薬の副作用なのか、ふらつくという訴え一つとっても、その原因や要因は実に様々です。
その症状が、真に病気によるものかどうかを分析していく事が大事になるので、それには
自分たちだけで判断してしまうのではなく、医師ともよく話し合い、検査データも見ながら、
それが何に由来している症状なのかも、観察していくようにしていきます。

アセスメント事例2

家事援助のアセスメント

家事援助のためのアセスメントは、新しいADL(日常生活能力)の指標開発が必要です。具体的には、生活支援活動の中での利用者の変化を、ADLの項目として抽出し、整理していきます。

家事援助をカウントして評価していく!

  • お散歩をしてみた
  • 料理した
  • 電話した
  • しゃべった
  • 笑顔になった

これらの項目を点数化していき、家事援助の投入量との対応関係を計測していくのもいいでしょう。これなら実現可能ではないでしょうか?

このように、家事援助を課題分析の対象にする事により、家事援助に、モチベーションと責任以外の尺度、専門性とスキルを導入する事が可能となります。そうすれば、バリバリ事業に取り組み、その力を最大限に活用する事ができるでしょう。

アセスメントの基本項目とは

ケアマネジャーは、いわば「介護保険サービスの入り口」になる人です。生まれて初めて介護保険を使う人とお話する機会が、とても多くなります。サービス利用前に、ケアマネがする事は、
「アセスメント」で、これが大変重要です。その人が生活する上で、どのような事に困っているのか、どんな生活がしたいのかを聞き取る作業です。しかし、ただ聞き取るというだけではいけません。利用者が困っている原因は何か、生活しにくくしている要因は何か、どのようにすれば改善できるかを、とことん突き止めていかなくてはいけません。そうする事で、最適なケアプランが作成できるのです。
反対に、アセスメントをきちんとしていない限りは、的を得ないケアプランになってしまうという事を示しています。医者に例えると、「お腹が痛い」と言っている患者に対して、何も検査せずに、痛み止めを処方するような感覚と同じです。
国は、「課題分析標準項目」というものを示し、アセスメントするには、~の項目をヒアリングしてくださいねと奨励しています。

アセスメントの基本的概念

介護サービス計画作成の前提となる課題分析については、介護支援専門員の個人的な考え方や技術によって実施されてはいけません。
要介護者などが抱える問題を客観的に抽出するためのやり方として、合理的なものと認められる適切な方法を使っていきます。

<まとめ>

いかがでしたか?課題分析は、ケアプラン作成の上で、非常に重要です。アセスメントが充実していて、しっかり行っていれば、それだけ豊かなケアプランが作成できるでしょう!

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