今回は、ケアマネのサービス別に、その内容や導入ポイントや、活用する上でのポイントについてご紹介しています。ケアマネ―ジャーとして働いている方々に、ご参考にして頂ければ幸いです。
ケアマネの仕事には、大変な事たくさんあります。サービスをプラン通りに実行したくても、なかなかできない現実もあります。困難にさせる壁があるからです。それでは、ケアマネのサービス導入を困難にさせている、具体的なはどのようなものなのでしょうか?
ここでは、4つにまとめてご紹介していきます。
◆サービス導入を困難にしてしまう4つの壁とは!
ケアマネージャーは、ケアプラン作成やら、面談やら、書類手続きやらで、何かと忙しいです。一人で30人以上分のプランを作成しなければいけないケースもあります。
これだけでもかなりの時間を費やしてしまいますよね。その合間には、利用者様からの要望を聞いたり、クレーム対応したり、自宅訪問したりと、まだまだやらなければいけない事はたくさんあります。一人でこなすのは本当にきついです。しかし人手不足なので、なかなか他の人にも頼めないですし、他のスタッフも自分のように手いっぱいで忙しいスタッフばかりなので、手伝ってもらおうにもできないという現状があります。しかし、一つ一つの仕事に時間をとられてしまい、なかなか進まない事も多く、最初に予定していた仕事が何も終わっていないという事も有り得ます。残業に持ち越しという事になるのです。
一部地域のデイサービスや、訪問介護サービスを除いたら、多くの介護サービスは、供給より需要の方が大きいです。つまり、介護事業所の選択肢がそもそも少なくなっています。
本来、ケアマネージャーは独立した存在であるべきです。しかし、実際にケアマネとして働いている方ならおわかりの通り、実態はそうではありません。全然独立できません!
ケアマネージャーとサービス提供責任者が一緒の職場で働いているというケースが多いです。
しかしこれは、実際にはものすごくおかしな事なのです!なぜかというと、ケアマネージャーの仕事は、中立な立場から各種サービスを 選び、利用者に介護サービスを提供する事です。
各種介護サービスをしている業者は、中立なケアマネから 仕事を選ばれる事により、競争が生じ、より良いサービスとなるというのが、理想的なサイクルです。
しかし現実には、同じ職場でケアマネージャーとサービス提供責任者が働いている例がほとんどであり、独立しているケアマネージャーは、ほんの一握りしかいません。
ケアマネージャーの仕事は、ケアプランを作る、モニタリングを実施する、介護保険の給付請求を行うなど、色々やらなければいけない仕事が多いわりに、給料が安く、わりに合わないと考えるスタッフも多いようです。
さらに、営業に出ないといけない場合も多いので、精神的にも、肉体的にもハードで、辞めていく人も少なくありません。そんな中で、モチベーションを高めながら、ベストなサービス提供に努めるのは、至難の技とも言えるでしょう!
◆訪問看護とは?
まず、訪問看護とは何かについて、詳しく知ってみましょう。訪問介護とは、在宅療養者が要する医療と、福祉を結ぶものであり、要介護になっても、自宅で不自由なく生活し続けるためには、なくてはならないサービスなのです!
主には、認知症や脳血管障害、その後遺症、難病や重度障害者、末期ガンの方が対象となります。
◆訪問介護の特徴
病気や障害を持った人が、自分が住み慣れた地域や家、その人らしい生活ができるようにと、看護師が、ご自宅など生活の場に訪問し、始終ご利用者さんの介護サポートをしていきます。
専門スタッフが、一人ひとりの療養生活を支えてくれるので、とても安心です。訪問看護ステーションには、保健師や看護師、理学療法士、作業療法士などのスタッフがいるので、医療関係の事に関しては、いつでも頼れるでしょう。
◆身体介護とは?
訪問サービスの中でも、代表的なサービスが訪問介護です。訪問介護で行う介護サービス内容としては、
の、2種類あります。ここでは、このうち、身体介護についてご紹介していきましょう。
身体介護には、以下のようなサービス内容があります。
訪問リハビリという言葉を聞いた事はありますか?
訪問リハビリテーションとは、利用者が可能な限り、自宅で自分一人でも行動できるように、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などが自宅訪問し、心身機能の維持回復や日常生活の自立に向けたリハビリを行うサービスです。
◆訪問リハビリサービスの特徴
訪問リハビリは、病気や怪我などで入院が必要になった場合、医療機関で治療やリハビリテーションを受ける事になるのですが、医療保険が適用できるリハビリ期間は限られています。
このような場合には、介護保険のリハビリテーションサービスを受ける事が可能です。
身体的な事情から、通院や通所によるリハビリを受けられない場合の助けとなるのが、理学療法士や作業療法士などが自宅訪問し、機能回復訓練を行う訪問リハビリなのです!
このサービスは、主治医の指導のもとに行われるという点がポイントです。退院や施設からの退所が決まったり、家でリハビリをしようと思ったら、まずは主治医に相談してみるのが原則です。
◆訪問リハビリの例は大きく3つ!
訪問リハビリで行われる機能回復訓練は、大きく次の3つに分けられます。以下、ご参考にしてみてください。
訪問リハビリ、充実した設備を使った機能訓練の他、食事や入浴サービスなども受ける事ができます。他の利用者との交流をはかることも可能なので、身体的に問題がなければ、積極的に通所リハビリを利用してみるのもおすすめです!
デイケアは、リハビリ目的のサービスで、介護老人保健施設や医療機関などで、専門職である理学療法士や作業療法士などから、機能回復訓練を受ける事ができるサービスです。
食事や入浴といった生活援助サービスを受ける事もできますが、1時間以上、2時間未満など、短時間でリハビリのみを目的として通う事もできます。
目的を明確にして内容を選ぶといいでしょう!
福祉用具貸与とは、利用者が可能な限り、自宅で自立した生活が送れるよう、指定を受けた事業者が、利用者の心身のコンディション、希望、その生活環境等を踏まえ、適切な福祉用具を選ぶための援助や調整などを行い、福祉用具を貸し出す事です。
福祉用具を利用する事によって、日常生活上の便宜を図り、家族の介護の負担軽減などを目的として実施しています。
福祉用具貸与の対象は13品目あり、要介護度に応じて異なります。また、自動排泄処理装置は要支援1・2、要介護1・2・3の人は、基本的に保険給付の対象にはなりません。
利用者の方は、費用の1割を負担します。金額は、対象品目によって違ってきます。
また、要介護度別に、一ヶ月の支給限度額が決まっているため、他の介護サービスとの組合せの中で、限度額に応じた福祉用具をレンタルしなければなりません。
いかがでしたか?
サービスごとサービス導入には特徴があります。その特徴を踏まえた上で、どんな状態の人には、どんなタイプの介護が必要なのか、またはあまり適さないのかを、的確に判断していくといいでしょう。大切なのは、利用者にとって、最適で広角的なサービスを導入する事と、サービスの中で、利用者が負担を感じすぎないように配慮していく事です。そして状態の改善がはかれれば、尚良いでしょう。