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介護業界での看取り~終末期にケアマネの果たす役割り・心構えとはとは?

終末期のケアに関しては、普段のケアと違う、精神的な負担もあれば、責任もあるでしょう。
長くお世話させていただいた方の死は、仕事とはいえ辛いものですし、ご家族への配慮も必要です。今回は、終末期のケアに関して、ケアマネにできる事、すべき内容について、ご紹介していきます。

看取りの心構えとは?

ケアマネージャーとして、看取る上で、はまず、ケアマネージャーとしての心構えが必要です。ケアマネージャーとして果たすべき役割りもありますので、看取りの前に、しっかりと予備知識をつけておきましょう!
看取る上で、知っておくべき事について、早速見ていきましょう!

患者さんの耳は最期の直前まで聞こえている!!
聴覚は、死の直前まで機能していると言われています。
弱っているからといって、人の話し声が全く聞こえないというわけではありません。悪口などはもっての他、ひそひそ話なども、患者さんに聞こえていたら失礼極まりありません。。終末期を迎えた患者さんでも、聴覚はまだ働いているという事を心得て、丁寧に尊敬の意をこめてお世話させていただきましょう。

悔いは無いなんて有り得ない!
残された家族は、「もっと~にこうしておけば良かった!」と悔やんでも悔やみきれない事がたくさん出てくるでしょう。献身的な看護をして、患者さんが最期を迎える事になっても、「悔いはない!やることはやった!」と、自信を持って言えるようになるかというと、そうではありません。どんな状況になっても、献身的に看取りをしても、やはり残されたものは、どうしても悔いは残ってしまうものなのです!完全に悔いの残らないようにする事はできません。
それをあらかじめ心構えとして覚えておきましょう!

最期がいつかは結局誰にも分からない!
誰が、いつ、どんなタイミングで最期を迎えるかなんて、誰にも分かりません。
だからこそ、あまり後悔する事がないように、人に対して常に優しく、大切に日々を生きていくべきなのです。
特に、余命わずかであると分かっている人を看取る場合には、尚更心を込めて接しましょう。

ケアマネとしてできる事

ケアマネが、患者さんのご自宅でも看取る事もありますが、現代では、自宅以外の病院などで看取り介護するケースも増えてきています。
以下、実際に看取り介護をご経験した方からのご感想です。

「長期に渡り、訪問介護の仕事をしている中、何度か臨終に立ち会った経験があります。
その時に毎回思う事は、「幸せな最期だなぁ」という事です。ずっと以前には、自宅で臨終を迎える事が当たり前でした。しかし現代では、このようなケースが少なくなってきています。」
初めて看取り介護を行うケアマネなどは、やはり動揺してしまうのが普通です。
ケアマネの方は、以下のポイントを意識して、看取り介護に取り組んでいきましょう。

安らかな最期を迎えられるよう環境を整えてる・身の回りの世話をする
終末期ケアとして、患者さんの周りの環境を整えて気持ちよくしておく事や、ドクターと協力して、精神面なども含め、トータル的なケアをしていきます。また、身体を綺麗にしてあげたり、鎮痛剤の服用、痰吸引など、終末期のケアでは、できるだけの事をしてあげましょう。

終末期を迎えた方の精神的苦痛を取り除く
死期を迎えた方の気持ちを理解しようとする姿勢が大事です。ご老人の精神的苦痛を緩和させてあげられるよう、常に意識してあげてください。心残りを解消してあげる事も大事です。また、本人に最期を覚悟させてあげる事も、心苦しい事ですが、大切な事です。

ターミナルケア
最期の時が近づいてくると、その前兆が少しずつ出てきます。
兆候に合わせて、ターミナルケアをしていきましょう。粘り強く、話しかける事も忘れないでください。最後まで医師と連携して、協力していく事も大切です。

終末期にケアマネとしてできる事とは?

最期は、病院か家で迎える事がほとんどです。
どこであれ、本人の意思を尊重してあげるのが基本です。また、必ず医師の指示のもとでケアマネとしての役割を行っていく事が大前提です。

在宅で終末期を迎える場合

  • 体を拭いてあげる
  • 口内環境を良くする
  • 流動食を食べさせる
  • 手足を保湿してあげる(唇もリップクリームなどつけるのがおすすめ)
  • 鎮痛剤
  • 痰の吸引

ケアマネができる事と言えば、体を綺麗な状態に保つために、拭いてあげたり、口の中を綺麗に保ってあげる事などです。また、手足が乾燥しないように、保湿をしてあげる事、これは、唇も同じです。終末期の患者さんは、手足が冷たく、乾燥しやすくなっています。
また、飲食する事も減っていきますが、身体に優しい流動食を食べさせてあげ、刺激は与えないようにしましょう。鎮痛剤などの処方は、医師の指示に従って投与していきましょう。
最期まで、献身的な介護をしてあげましょう。

満足感や安心感を与えるためにできる事をする
介護者の献身的な介護は、その患者さんに、安心感を与えます。最後を迎えるまで、尊厳の気持ちを持って、大事に看取り介護してあげましょう。

ケースから学ぶ見取り支援の例

kaigo

全治10か月の治療を乗り越えたけどその後急激に衰弱… 
パーキンソン病の他、骨折や肺炎で何度も入退院を繰り返し、急激に機能低下してしまいました。
さらに、大きな褥瘡ポケットで、全治10か月にもなる治療を乗り越えた時の感動といったら…!
しかしそれもつかの間、精神的混乱や経口摂取困難、血液混じりの下痢などでどんどん衰弱していき、最期は朝の申し送りの前、みんなが「おはよう」と言っていた中で呼吸が停止!
その顔は美しく、安らかでした…。

最終的にはピッチ延長をお願い!
消化器系末期癌と心臓は、完全にペースメーカーに依存している患者さんでした。
激しい嘔気や嘔吐など、ものすごい苦痛の中で、薬も使用されていました。
さらに、ペースメーカー電池交換時期を迎え、揺れ動く葛藤の中、最終的には電池交換はせず、
業者の方にピッチ延長をお願いしました。

<まとめ>

いかがでしたか?
終末期は、患者さんも、なかなか自分の意思を思い通りに示す事ができず、また、自ら話す事も、反応する事も少なくなるので、それだけ周囲も対応に困ってしまう事があります。しかし、間違った看取りをしてしまうことなく必ず医師のアドバイスや指示に従い、正しい看取りを行っていきましょう。

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