介護に関わる仕事をしている人や、介護に対して興味や思い入れがある人は、介護に関わる映画を観ることにより、学ぶことや得ることがたくさんあります。
人生のどこかでみなが関わる介護、そんな介護を題材にした映画は、全ての方にオススメしたい作品ばかりです。
介護に関わるお勧めの映画をまとめましたので、ぜひ観てみてください。
「0.5ミリ」
おしかけヘルパーの女性が奮闘する様子が描かれている映画です。
“介護ヘルパーの山岸サワは、ある日派遣先で寝たきり老人の娘から唐突に「冥途の土産におじいちゃんと寝てほしい。」と依頼される。サワは添い寝するだけとの条件で引き受けるが、その日のうちに大事件に巻き込まれ、職場も住居も失ってしまう。”
出典:wikipedia
監督の介護経験を元に、その発想を得て出来た映画なので、様々な描写がとてもリアルです。
「死に花」
平均年齢73歳! 郊外のしゃれた老人ホームで暮らす悠々自適な老人たち。ところが、仲間のひとりが遺書とともに残した銀行強盗の計画に全員がノってしまう。人生最後の夢とばかりに17億円の現金を狙い、穴を掘る男たち。そして意外な結末が!
出典:Yahoo!映画
『ジョゼと虎と魚たち』でおなじみの犬童一心監督の作品です。中高年のオジサンたちのどたばたですが、豪華キャストで見所が満載です!
「人生、いろどり」
徳島県上勝町は、四国の中でも一番人口が少なく、その半分近くが高齢者という高齢化の進んだ町です。この町ではミカンの生産が基幹なのですが、今年の冬はそのミカンが全滅してしまいました。住民たちは畑から採れる僅かな野菜を売って、細々と生活する毎日。将来への希望も持てず、どん底で喘ぐ日々でした。そんな苦境を打開しようと、農協に勤める江田晴彦は、住民たちにある提案をします。それは、山々で採れる美しい葉っぱを、料理の彩りに使う「つまもの」として販売しようというものでした。
出典:映画「人生、いろどり」について
過疎化や高齢化が進んでいる徳島県上勝町で、実際に行われている老人参加型の町おこしを題材にしているもので、とても感動する素晴らしい映画です。
「みんなで一緒に暮らしたら」
アルベール(ピエール・リシャール)とジャンヌ(ジェーン・フォンダ)夫婦、ジャン(ギイ・ブドス)とアニー(ジェラルディン・チャップリン)夫婦、そして一人暮らしのクロード(クロード・リッシュ)は、長年の友情で結ばれた仲間たち。
年齢を重ねた彼らはそれぞれに問題を抱え、ある日デート中に倒れたクロードが息子によって強引に老人施設に入れられてしまう。
人生の最後を周りに決められるのではなく、自分たちらしく過ごしたい彼らは5人で共同生活をスタートさせるが……。
出典:Yahoo映画
人生の終盤にさしかかった5人の男女のハートフル・コメディ!
ユーモアもたっぷり。高齢者が抱えている孤独と不安を巧みに描いています。
「愛、アムール」
パリ在住の80代の夫婦、ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)。共に音楽教師で、娘はミュージシャンとして活躍と、充実した日々を送っていた。ある日、教え子が開くコンサートに出向いた2人だが、そこでアンヌが病で倒れてしまう。病院に緊急搬送され、かろうじて死だけは免れたものの、半身まひという重い後遺症が残ってしまう。家に帰りたいというアンヌの強い願いから、自宅で彼女の介護を始めるジョルジュ。しかし、少しずつアンヌの症状は悪化していき、ついに死を選びたいと考えるようになり……。
出典:Yahoo!映画
お互いに年老いたひと組の夫婦が、どう生きていくかを描いた映画。
愛の行く末が一番の見どころでしょう。2年連続となるカンヌ最高賞を獲得している有名作品です。
「ペコロスの母に会いに行く」
漫画家・岡野雄一が、自分が経験したことをヒントに描いたエッセイコミックを実写化したヒューマンドラマ。認知症の老いた母親とその息子が織り成す、笑いと涙にあふれた触れ合いをつづっていく。メガホンを取るのは、『時代屋の女房』『ニワトリはハダシだ』などのベテラン監督・森崎東。テレビドラマ「3年B組金八先生」シリーズなどの赤木春恵、数多くの出演作を持つ岩松了が主人公の母子を熱演する。老いや認知症を肯定する前向きなストーリーとテーマはもとより、舞台となる長崎や九州各所の美しい景色も見どころ。
出典:Yahoo!映画
介護や認知症を人間味溢れる視点で、ユーモアを交えながら描いた作品です。原作の長崎在住の漫画家である岡野雄一によるエッセイ漫画は、現在16万部を超えるベストセラーになっています。
「殯の森」
奈良の山間にあるグループホーム“ほととぎす”。おじいちゃん、おばあちゃん達は軽度の認知症。その中の一人、しげき(うだしげき)は33年前に妻・真子が亡くなってからずっと彼女の面影を心の奥にしまいこみ生きていたのだ。新しくホームにやってきた介護福祉士の真千子は、しげきの妻との思い出が詰まった大切なリュックを何気なく手に取ってしまい、彼に突き飛ばされてしまう。
自信を失いかけた真千子に、主任の和歌子(渡辺真起子)は静かに見守り、「こうしゃなあかんってこと、ないから」と励ます。茶畑でのかくれんぼなどによって、次第に打ち解けていく真千子としげき。しげきの妻の墓参りへと真千子が連れていくことになったのだが…
出典:ネタバレ映画館
軽度の認知症の男性と、新任介護スタッフの交流を描いています。
奈良の緑豊かな自然がとても印象的ですね。
“殯(もがり)という意味は最後に明らかになるのですが、「喪も上がり」が転じて死者の霊魂を慰めるといったこと。
「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ」
デビュー作『受験のシンデレラ』で、第5回モナコ国際映画祭4冠に輝いた、和田秀樹監督による感動作。認知症という病を背負った父親とその娘が、アルゼンチンタンゴとの出会いを通して、再び人生に希望を見いだしていく過程を温かく見守る。娘と父親を演じるのは、数多くのテレビドラマや映画作品に出演してきた秋吉久美子と橋爪功のベテラン二人。精神科医として長年老年医療に取り組んできた和田監督が描く、一家のリアルな悩みと希望を映し出すドラマが感動を呼ぶ。
出典:Yahoo!映画
妻を亡くしたばかりの日に、痴漢行為で警察に連行された父親が認知症だと発覚。
家族や周囲の人々の様々な苦難や葛藤を描きながらも、ささやかな希望も描かれている作品です。
「僕がジョンと呼ばれるまで」
日本で開発された脳活性化プログラムを基に、アメリカの高齢者介護施設で行われた認知症改善の取り組みを追ったドキュメンタリー。読み書き、計算を通じ認知症改善を目指す「学習療法」に挑戦することで、プログラムに参加する人たちが再び笑顔と自分らしさを取り戻していく様子を映し出す。当初は会話もかみ合わず、家族や自分自身のこともわからなかった老人たちが再び趣味やおしゃれを楽しみ、積極的にコミュニケーションを取るようになっていく姿に感動。
出典:Yahoo!映画
東北大学の川島隆太教授らを中心に、開発された認知症の予防・改善効果プログラムが「学習療法」です。アメリカの介護施設にて、その効果を実証したドキュメンタリー映画です。
「恍惚の人」
ボケの進行した老人と、息子家族との心の触れ合いを温かいまなざしで描いた人間ドラマ。有吉佐和子の同名ベストセラーを豊田四郎監督が映画化。息子の家族と同居する立花茂造、84歳は、老妻が死んで以来、ボケが進み、息子の顔さえ忘れてしまう始末。茂造は、奇妙な行動を繰り返し、しばしば家族に迷惑が及び、苦悩を深める息子夫婦だったが……。
出典:Yahoo!映画
1970年代はまだ認知症という概念自体がない時代です。
『恍惚』というのは、ぼんやりしている様子の指し示した言葉ですね。
言葉は綺麗ですが、内容は認知や介護をシビアに描いた作品です。
「最強のふたり」
車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。年齢や環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い、変化していくプロセスを描いていく。監督は、本作が長編4作目となるエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのコンビ。主演は、『歌え! ジャニス★ジョプリンのように』のフランソワ・クリュゼと『ミックマック』のオマール・シー。フランス本国のみならずヨーロッパで記録的なヒットを樹立した、笑いと感動に包まれた良質なコメディーを堪能できる。
出典:Yahoo!映画
2011年のフランス映画。
立場も生い立ちも全く異なる二人が織り成す感動ストーリーです。
一度観てもまた観たくなるような、そんな映画です。
実話を元にしたストーリーという点も、観た者の感動を更に深くする要因かもしれません。
「I am Sam/アイ・アム・サム」
知的障害のために7歳の知能しか持たない父親サムは、スターバックスで働きながら一人で愛娘ルーシーを育てていた。母親はルーシーを生むとすぐに姿を消してしまったが、二人は理解ある人々に囲まれ幸せに暮らしている。しかし、ルーシーが7歳になる頃にはその知能は父親を超えようとしていた。そんなある日、サムは家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって養育能力なしと判断され、ルーシーを奪われてしまう。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは、敏腕で知られる女性弁護士リタのもとを訪ねるが、サムにリタを雇うお金などあるわけもなくあっさり断られてしまう……。
出典:Yahoo!映画
知的障害があっても懸命に生き、子を育てていく父親の姿と、愛くるしい姿ですくすくと成長していく娘。
しかし、娘の知能が父を超えようとする時、残酷な現実が待っています。
親子の愛、絆の強さを感じさせる感動の作品…ビートルズの名曲も感動に花を添えています。
「街の灯」
世の中は極端に不景気。小男で風彩もあがらず、服装もみすぼらしく、職もなく住むところもないチャーリーは、職にありつけそうもなく、毎日あちこちさすらい歩いてフーテン暮らしをしていた。そんな彼が一人の娘に恋をした。街角で花を売っている、盲目の貧しい娘だ。彼は彼女の目を治す為に、金を稼ごうと一大決心をするが……。
出典:Yahoo!映画
ある浮浪者が盲目の花売り娘の目を治すために、奮闘する物語です。現在もチャップリンの代表作として、とても高く評価されています。
介護を題材にした映画は、他にもたくさんあります。
これらの映画を観ることにより、介護とは何か、人と人との絆はどういうものなのかなど、今までの認識が180度覆されるようなこともあるかもしれません。