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介護利用者の暴言・暴力!原因と対処法について!

介護現場では、利用者側からの暴力や暴言が問題になるケースが少なくありません。
真心こめて接していても、暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたりすることもあります。
では、どうして暴力や暴言に発展してしまうのか、その理由と原因について詳しく解説していきたいと思います。
これから介護の仕事に就きたいと考えている方、介護関連の仕事に転職を考えている方必見の情報です。

脳の機能低下で暴言・暴力が出てしまう!?

高齢になり脳の機能が低下すると感情を上手くコントロールすることができなくなります。
脳の機能低下に伴い、認知症になる方が増え、その症状が進行することへの不安、今までできていた事が少しずつできなくなることへの恐怖、できないことへの苛立ちなどの感情をこれまで通り抑える事ができず、暴言や暴力という問題行動を起こしてしまうことがあります。
また、認知症のタイプによっては、脳に異常があり怒りやすくなって暴力に発展してしまうケースや、幻覚症状によって錯乱状態になり暴言や暴力をふるってしまうということもあります。
このように、介護利用者の暴言や暴力の原因として、脳の機能低下が深く関係し影響を及ぼしていると考えられ、本人の意思だけではどうにもならない状況であることへの理解が必要であるといえます。

利用者の暴力には認知症や家族の言動も影響している!?

利用者の方が暴力などの行動に発展してしまう理由は、上記でも説明したように脳機能の低下と、認知症の症状によっても起こります。
しかし、それだけではなく、家族の言動や介護職員の接し方によっても、影響を受け暴力などの問題行動に発展しやすくなる場合もあります。
家族間で、本人を否定するような言葉や、どうせ何を言っても、何をしてもわからないというような接し方をされることで、自尊心が傷つけられ、やり場のない気持ちから暴力や暴言といった行動に繋がることがあります。
また、直接身体に触る介護でも、暴力となってしまう場合があります。
椅子やベッドに移動する時など、ちょっとした行動であっても、うっかり声かけなしに介護を行ってしまうと、「突然自分の身体を触られた!」という不快感や危険を察知してしまい
介護職員に対する不信感や恐怖を抱いてしまうために起こります。
このように周りでお世話や介護をする方たちの接し方はとても重要であり、老いて認知症になっていても、1人の人間として尊重しながら行うことが大切です。

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暴力・暴言を抑制するための心得4つ!

少しでも介護現場での暴力・暴言を抑制するためには、どうしたら良いのか、具体的な方法を詳しく紹介していきたいと思います。

①自尊心を傷つけない介護を行う

まずは、暴力や暴言などの行動を、とらざるおえない状況を作らないようにすることが大切です。
そのためには、物忘れや失敗を叱りつけることや、できなくなったことを無理に教えこむようなことせず、介護利用者の症状を理解し安心できる環境を整えるよう心がけましょう。

②本人の同意を得る

着替えを引き出しやバックから取り出してあげる作業の際や、体に触れる作業など、介護利用者の方の生活圏内で行動する時には、勝手に自分の物に触れられているという認識や不信感を抱かないようにするため、逐一声をかけてから行うようにし、利用者の方の同意を得た形で作業をするようにします。

③体調管理をしっかり行う

体調不良を上手く伝えられず暴力をふるってしまうケースもあるため体調管理をきちんと行い、様々な変化を見逃さないようにしましょう。

④利用者と深く関わる

じっくり関わることで、利用者の方の身の回りの状況や性格、好きな物やきらいな物、趣味などを知ることができ、普段話をする中から思わぬ原因が見つかることもあるため、暴力をふるうからと遠巻きにしないよう介護することも大切です。

<まとめ>

高齢者による暴力や暴言には、本人がかかえこんでいる問題があることが多く、それを解決してあげることで、暴言や暴力のない、落ち着いた生活を送らせてあげることができます。
しかし、暴力を引き起こしている原因を見つけることはとても困難であり、介護職員や周りで関わるすべての方と協力し情報を集めることが必要です。
また、暴力や暴言などの行動は、介護職員や家族その利用者の周りで関わるすべての方に、利用者本人の何かを伝えたいというサインである可能性があります。
介護利用者1人ひとりと深い関わりを持ち、小さな気遣いや気付きを大切にする介護が、暴力や暴言などの抑制に繋がります。

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