訪問理美容サービスや、ビューティタッチセラピーなど、最近話題の介護美容について詳しくご存知でしょうか？ 今回は、今、大注目の介護と美容の関係について詳しく見ていきましょう。
まずは、介護美容サービスで話題をよんだこちらの記事をご覧下さい。
リピート率ほぼ100%！原宿で鍛えたプロが仕かけた、介護施設向けの出張美容サービス「trip salon un.（トリップ・サロン・アン）」
超高齢化社会が進む日本。有料老人ホーム、養護老人ホーム、特別養護老人ホームなどの高齢者介護施設に入居する高齢者数は、2011年時点で約30万人といわれている(※厚労省などの統計資料より)。
そうした施設に入居している高齢者の散髪・美容については、訪問型のサービスが一般的で、その多くが、1人当たり500～1000円といった低単価なのだそう。それゆえ時間が短く流れ作業のように行われるため、入居者にとってとても満足いくようなサービスとはいえない。
そんな高齢者介護施設向けの訪問美容サービスで注目を浴びているベンチャーがある。それが今回紹介する「trip salon un.（トリップ・サロン・アン）」だ。
出典：ドリームゲート
この一連の記事の中で、注目すべきは、客単価がカット３，０００円から、とうことです。５００～１，０００円の従来型の単価に比べるとかなり高いにも関わらず、リピート率は100パーセントに近い状態を保っているというのは、それだけ、高齢者介護施設に入居している高齢者のニーズにあっているということですね。今までは、一人当たりにかける時間もサービスも低いものが主流となっていましたが、実は超高齢化社会が進んでいる現在、高齢者が望んでいたものは、高くても質の良いもの、仕上がりに納得し満足を得られるものだったということがはっきりと証明されました。
これに伴い、今では、ヘアカット意外にも、ネイルやアロママッサージなどおしゃれを楽しむ利用者に、満足してもらえるサービスが続々と登場しています。おしゃれを楽しむ気持ちは、年齢とは関係ない、むしろ、年を取ってきたからこそ、自分の身の回りに気を配り、お金をかける高齢者が増えてきていると言えますね。
それでは、訪問理美容サービスというものをご存知でしょうか？これは、ご高齢な方や外出することが困難な方を対象に、理容師・美容師に出張で来ていただき、自宅や医療施設などで理美容のサービスを受けられることをいいます。
市町村によっては、訪問理美容に関して、出張費などを公的支援で受けられる場合もあります。訪問理美容サービスの内容は、ヘアカットはもちろん、カラー、パーマ、顔そり、耳下処理、鼻毛処理、ヘッドスパ、ネイル、アロマハンドマッサージなど幅広いサービスがあります。
「日本介護美容セラピスト協会」をご存知でしょうか？
これは、高齢者の健康寿命を目指すべく、ビューティタッチセラピストの育成を中心とした事業を行う一般社団法人です。
ビューティタッチセラピーとは、メーキャップやマッサージなど、肌に直接触れるケアを通しながら、高齢者の『心』や『脳』、『身体』、『肌』の健康を促進する美容療法のことを指します。
また、ビューティタッチセラピストの活動は、高齢者施設での活動、医療機関や地方自治体と連携した活動、在宅高齢者に対する訪問美容活動の大きく３つの分野に分かれています。
『ビューティタッチセラピスト』になるための、日本介護美容セラピスト協会の運営する講座です。このビューティタッチセラピスト認定基本講座では、６日間（36時間）でハンドセラピー技術やフェイシャルセラピー、メーキャップセラピー、高齢者の皮膚や介護の基礎講座を学びます。これらを受講し、ビューティタッチセラピスト認定試験に合格すると、ビューティタッチセラピストとして認定され、様々な場で活動できます。また上記基礎講座を修了した方を対象に、フットセラピー、アロマセラピー、ネイルケアの専門講座を受講し、さらにスキルアップを図ることもできます。
基本講座は下記の４つが用意されています。
| 介護基礎講座（２日間１２時間） | 高齢者の心理、かかりやすい病気、福祉用具の取り扱いなどに関する基礎知識を学べます。また、高齢者とのコミュニケーションのポイントなども習得できます。 |
| ハンドセラピー講座（１日間６時間） | 指先から肘までのハンドセラピーのトレーニングを行います。手のトリートメントと通じ、つぼや心の癒し、皮膚に関する知識などを学ぶことができます。 |
| フェイシャルセラピー講座（２日間１２時間） | クレンジングから美肌パックまでを30分で行うフェイシャルセラピーのトレーニングです。美容機器を使用し、参加型のセラピーで、高齢者へのケアについて学びます。 |
| メーキャップセラピー講座（１日間６時間） | 高齢者に元気で笑顔になれるような、メーキャップ技術のトレーニングを行います。若返りテクニックや、明るい顔色など、基礎から学ぶことができます。 |
「日本介護美容セラピスト協会」のHPはコチラ♪
いかがでしたか？日本は、超高齢化社会に突入しており、高齢者介護施設に入居する高齢者は約３０万人と言われています（２０１１年時点）。こうした中、たとえ施設に入っても、自分らしくおしゃれを楽しみたいと思う高齢者も少なくありません。
これから介護の仕事に関わりたい人、または、さらに介護の仕事を追求したい人は、こうした高齢者のニーズに応えながらさらに自分のスキルを上げるためにも、介護美容の分野に積極的に注目していって欲しいと思います。
