介護業界にいると取得される方も多いケアマネージャー(介護支援専門員)の資格。取得するメリットとは?
仕事にどう関わってくるの?そして試験合格を目指すにはどうしたらいいの?などを解説していきます。
ケアマネージャーとは、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険に関するスペシャリストのことです。
ケアマネージャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。介護福祉士がステップアップのために資格を取得したり、看護師などの医療従事者が介護の専門知識を得るために取得したりするケースが多く見られます。ケアプランの作成以外にも、サービス事業所と高齢者を繋ぎ合わせる調整役や生活困窮者には生活保護申請の補助を、食事に困っている方に配食の紹介を行います。
介護業界には様々な業種がありますが、ケアマネージャーの資格取得はその中でもハードルが高いといわれています。ケアマネージャーの試験は、つい最近入社した人には受験資格がなく、一定の条件をクリアしなければいけません。まずは介護職員初任者研修から始め、実務研修、介護福祉士と資格のレベルを上げていき、次のステップとしてケアマネージャーを目指す人が多い資格です。
ケアマネージャーの試験は狭き門となっており、平成10年頃の合格率は約45%でしたが、現在は約13%と減少してきているので、合格率は決して高いものではありません。
試験内容は年々難しくなっていると言われており、平成26年までの試験では合格率は15~20%の間でした。しかし受験資格の変更などのあおりを受け、難易度が上がり、平成26年度までの数年の試験では平均合格率が15.55%、平成28年度は13.1%でした。難易度は年々上がっており、平成28年の試験では、合格率が10%を割った都道府県が続出しました。合格する為には、きちんと勉強することが大切になってきます。
受験要項は例年5月下旬頃から配布が開始され、受験申込期間は約1ヶ月です。実務経験証明書等の必要書類を提出して出願します。提出した書類をもとに審査が行われ、審査条件を満たすと試験を受けることが可能になります。
10月に筆記試験を受験した後、合格者は87時間の実務研修を受講して晴れて「ケアマネージャー」の資格を取得します。
「実務経験5年」という表現がでてきますが、正確には、当該業務が「通算して5年以上であり、かつ、当該業務に従事した日数が900日以上であること」を指します。実務経験は、試験前日までカウント可能です。申し込み時点で実務経験が足りていなくても、「実務経験見込証明書」を提出することで、受験することができるそうなので、受験前に必ず確認しましょう。ただし、研究業務、教育業務、事務、営業等はカウントされないので注意が必要です。
合格するために勉強はかかせません。10月の試験に向けてどのように勉強をしていけば良いか効率よく合格を手に入れるにはどうしたらいいのかを検証していこうと思います。
合格に向けての勉強方法として、通信講座を活用した勉強方法があります。
一番計画的に勉強ができるので、自分で勉強するのが苦手な方におすすめですよ。
通信講座を受講すると、どうしても受講費がかかりますよね。そんな方は独学で勉強をしてみましょう!
テキストや過去問題集など、自分の好きなもので勉強ができますよ。
独学で勉強される方へ、ユニークな勉強方法をいくつかご紹介いたします。
これまで現場で働いていた方も、保健・福祉医療分野で別の仕事に就いていた方もケアマネージャーになると、新たに仕事の幅が広がります。居宅介護支援事業所でケアプラン作成など中心の仕事に就いたり、老人ホームやデイサービスなどの事務室を職場にしたり、さらにキャリアを積めば、地域包括支援センターなどでも仕事ができるようになります。転職や昇進のプラス材料として高く評価される資格のひとつなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!