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マナーの1つ「言葉遣い」、介護職員のの言葉遣いに乱れあり!?

社会人として社会に出て、はじめに習うこと、気をつけることが「言葉遣い」でしょう。
TPOをわきまえた言葉遣いは、できて当たり前、できないと恥ずかしい想いをするものです。
もちろん、介護の職場でも言葉遣いというのはとても大切ですが、介護職では言葉遣いが乱れがち…という話があります。
今回は、そんな仕事場での言葉遣いにお悩みを抱えている方に、言葉遣いが乱れてしまう原因や気をつけたいポイントをご紹介します。

言葉遣いからわかる人間性

その人の人間性、相手への気持ち、敬意を払っているかなどは言葉に表れます。
介護の現場では、言葉遣いから介護職員の利用者に対する姿勢がうかがえるのです。
ちょっとした会話だけでも、綺麗な敬語で話をする方と、乱暴な物言いをする方とでは、全く印象が異なるでしょう。
ただ、日本語の敬語は言語としてもとても難しく、最上位の尊敬語や謙譲語を多用すればよいかといえば、そうではありません。
あまりに堅苦しい敬語ばかりであると、利用者からはかえって「敬語ばかりで親しみが感じられない」「他人行儀すぎてやはり仕事なんだな」と感じられてしまう場合もあります。
逆に敬語のイロハを欠いた言葉遣いでは「若者は礼儀がなっていない」や「馬鹿にしているのか!」と感じられ手しまう場合もあると思います。

介護職の方であれば、介護利用者に対してだけでなく、そのご家族や上司と話す機会があると思いますので、正しい言葉遣いで能力以上に好印象を与えたいものです。
当たり前ですが、友人や家族などの会話によく使われる【タメ口】は、うっかり使ってしまうとあまり良い印象は与えられないと思うので気をつけましょう。
言葉遣いは、その人の人間性を映し出す鏡です。

介護職員の言葉遣いがひどい!?

介護職員の言葉遣いが乱れている、ひどい、という声を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、どこまでがセーフでどこまでがアウトなのか、明確な線引きが難しいのも事実です。
そこで、実例を挙げてどんな言葉がNGなのかをご紹介していきます。

キツイ言葉遣い、命令口調
例:「早くしてよ」「ちょっと待ってて」「どうしてできないの!」
耳の遠い方や、認知症の方など、意思疎通がし難い利用者に対し、せきたてるような物言いや、責めるような口調、命令口調はNGです。

幼児言葉
例:「はい、あーんして」「だめじゃない、そんなことしちゃ!」
特に、認知症の方に対して、幼児言葉(赤ちゃんに話しかけるような言葉)を使ってしまうケース。利用者に対する尊敬の念があれば、このような言葉遣いは出てこないと思うのですが…。

あだ名やちゃんづけ
一般企業では、お取引先やお客様をあだ名で呼んだりちゃんづけして呼ぶなんてあり得ませんが、介護の現場ではしばしば見られるようです。職員としては親しみをこめて呼んでいるのかもしれませんが…。

タメ口
「いいよ」「わかった」「~だよ」
意識せずに、日常的に利用者に対しタメ口を使っている方もいるかもしれません。

人によっては仲良くなり、友人のように接したくなるかもしれませんが、そこは職員と利用者(お客様)です。メリハリはちゃんとつけましょう。

そして、利用者のご家族や上司には敬語で接するが、きつい言葉遣いやいい加減な物言いをしても許されるような温厚な利用者や認知症の進んだ利用者には、不適切な言葉遣いを使う…といったことは絶対にあってはならないことです。

かいご3

言葉遣いが乱れてしまう原因

これは介護職だけではなく、様々な業種のお仕事にいえることですが若者の敬語離れも一つの原因と考えられます。。
家庭内でも、亭主関白が主流であった昭和とは異なり、「友達親子」といった言葉もあるように、目上の方を尊敬する、それなりの態度で接するといった習慣が薄れています。
そして、最近は学校などでも厳しく叱ることは少なく、諦めてしまっている教員も少なからずいるでしょう。
そのまま社会に出てきた若者が敬語から離れたまま職についてしまうのが大きな原因になっているといえます。
そして介護に関しては、一般企業に比べ、組織内の上下関係や、お客様との接し方などを厳しく教育する機会に乏しいことも上げられます。
組織として言葉遣いの徹底がなされていなければ、何となくなあなあな言葉遣いのまま、業務経験を積んでいってしまうというケースもあるでしょう。

対する相手も、高齢者や障がいを持つ方だったりしますから、「ビジネスレベルの敬語を身につけなければ!」と自覚するタイミングもあまり無いのかもしれません。
日々スーツを着たビジネスマンと対峙するサラリーマンとは、環境が異なりますね。

<まとめ>

正しい言葉遣いは社会人として、人と良い関係を築くためにも必要不可欠なスキルです。
忙しい中でも、会話の成立しにくい相手であっても、相手を敬う気持ちがあれば、自然と敬語が発せられるはずです。
今は年を重ねて介護を必要としている利用者の方も、人生の先輩、これまで様々な苦労を乗り越えてきた方ですから、尊敬の念をもって接してほしいと思います。
ふとした時の言葉遣いに、その人の人間性が現れます…日ごろから正しい敬語、言葉遣いを心がけると良いでしょう。

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