ケアマネージャーは、介護業界で欠かせない重要な存在です。一口にケアマネージャーといっても、介護の知識を持っているだけ、決められた業務をただこなし、ケアプランを作成しているだけでは、良い仕事ができません。ケアマネージャーには、リーダー性が必要です。
なぜなら、利用者様やそのご家族をも引っ張っていかなければならず、ケアプランを作成するのは自分なので、会議などでも率先して発言する必要があります。
また、介護業界は、個人プレーではなく、チームプレーでもあるので、組織の中で、いかにリーダー性を発揮できるかで、業務が円滑に進むかどうかも変わってきます。
それでは、リーダーシップとは、いったいどのようなものなのでしょうか?どんな事に気を付けたらいいのでしょうか?よく言われる「リーダー論」とは?そして、リーダー論は、AKB48の高橋みなみさんからも学ぶ事ができます。リーダーについて気になる方は、ぜひリーダー論について、積極的に学んでみてください。人間関係だけでなく、仕事を行う上でもメリットになる事は多いでしょう。ぜひご参考にしてみてくださいね!
ご存知、 ケアマネ―ジャーの業務は、非常に多岐に渡っています。
ケアマネ―ジャーと言えば、ケアプランを作成する業務が、一番代表的でしょう。
しかし、ケアプランをコツコツ作成する事ばかりではありません。
利用者の方、そのご家族、チームとコミュニケーションをとるシーンは多々ありますし、会議を行ったり、アセスメントも行っていかなければなりません。
このような場面においては、単に話し上手、聞き上手なコミュニケーション能力だけでなく、さらに、リーダーシップ性が求められます。なぜなら、利用者やそのご家族が、介護において何かと頼る事になるのは、ケアプランを作成するケアマネ―ジャーになるからです。
そのため、ケアマネは自分が中心となって、率先して利用者やその周囲の方たちを引っ張ってあげる必要があります。
もちろん、様々な年齢の方がいらっしゃいますので、ただやみくもにリーダーシップ性を発揮すればいいというわけではありません。相手の理解度に合わせながら進めていく事も大切です。
リーダーの個人的能力や技術など、「才能」ではなく、「伝える力で職員を巻き込んでチーム力を上げる技術」といったリーダーシップスキルです。
これはあくまで才能ではなく、「スキル」なので、たとえリーダーに不慣れな方でも、身に着けることは可能です。
介護リーダーシップは、周りの目や体裁を気にした一般論を語るリーダーではなく、自分の言葉で職員を動かすリーダー育成が目的です。
リーダーシップに必要なものは、頭の回転の速さや技術の高さではなく、職員の前で恥ずかしさを捨て切り、うまい下手はさておき自分の思いを伝える力なのです。
介護サービスの多くの業務で、ケアマネージャーは中心的役割を果たしています。
介護保険制度に精通し、医療や福祉面の色々なサービスを理解した上で、介護が必要な人に合ったコーディネートを行う…具体的には、利用者との面談やケアプラン作成、介護サービスを提供する施設や業者との連絡・調整、モニタリングなどなどです。これらは、ケアマネージャーに高いリーダーシップがあればあるほど、スムーズに進行していきますので、やはり優秀なケアマネを目指すのなら、必須のスキルといえるでしょう。
リーダーシップに欠かせないスキルは、下記の5つにまとめられるといわれています。
高橋みなみさんと言えば、元AKB48の総監督でしたよね。リーダー論に関する著書も書いており、注目されていますよね!
高橋みなみさんは、2012年にAKB48の総監督に就任するまでは、「チームAキャプテン」という役職でした。AKB48というグループ自体に、リーダーというポジションはありませんでしたが、チーム公演以外のAKBメンバーが揃うシーンでは、高橋みなみが、挨拶や司会を担当し、ライブ前の円陣でも中心となるなど、実際に高橋みなみが、AKB全体のリーダー的ポジションを担っていたのです!
2012年8月24日には、東京ドームコンサート「AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~」にて、AKB48の総監督に就任しました。
高橋みなみ
1991年4月8日生まれ。
東京都出身。2005年AKB48 第1期生メンバーとして活動を開始し、
AKB48グループ初代総監督を務めた。2016年4月8日AKB48を卒業。
現在TVやラジオ番組出演をし、秋にはアルバムをリリースするなど幅広く活動中。出典:高橋みなみ公式ブログ
高橋みなみさんの「リーダー論」は、介護業界の中でも、ケアマネージャーの方だけでなく、何か管理職に就いている方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
何かを得ようとするのではなく、自分がやりたい事をするために、何をしたらいいのか考える事を、高橋みなみさんは教えてくれています。
高橋みなみさんは、自分の事を、とびきり可愛いわけでもないし、スタイルも悪いし、歌もダンスも超うまいわけじゃないと述べています。そんな中で自分の居場所を確保するのは、並大抵の努力ではなかったとか。
この著書「リーダー論」を読めば、改めて高橋みなみのすごさ、AKBのすごさを実感する事ができるでしょう!
「リーダー論」
▼著者:高橋みなみ
▼価格:¥800(新書)
▼出典:Amazon
リーダーシップと言えば、「チームをまとめる」役割の人ですね。しかし、リーダーに関して、以下のような誤解もあります。
上記内容に、「うんうん!」と深くうなずいている方もいるかもしれませんが、これらは誤解です。
組織のトップに立つリーダーには、確かにリーダーシップが必要です。リーダーシップに欠けるトップには、誰もついていかないでしょう。
しかし、リーダーでない人は、リーダーシップを身に付ける必要がないかというと、そうではありません。
リーダー以外の人も、リーダーシップが必要なのです!
というか、リーダーシップが身についていると社会で得をすることが多いですし、組織の質も向上します。
チーム内における自分の責任をはっきりさせ、業務を積極的にこなし、優先順位を明瞭にしたり、的確な判断を得るために指示を仰ぎ、仲間と協力しながら結果を作り上げていく…、これらは全員が行うべき事なのです。
このような経験の一つ一つが、リーダーシップを身に付けるための訓練となり、業務を進めていく上で、実際に自分に部下ができた時や、自分がチームのトップに立って業務を進める時に発揮できる能力となります。
日本にも、様々なリーダーの方達がいらっしゃいますが、皆さん共通しているのは、他の人から「信頼されている」という点です。他のメンバーから信頼が得られないと、自分がリーダーとして率先して行動しても、誰もついてきません。指示を出しても、その通りに動いてくれないでしょうし、他のメンバーから慕われる事もないでしょう。
こうなってしまうと、チームの気持ちもバラバラになり、業務が滞るリスクが出てきます。
チームが一致団結して、協力しながらスムーズに業務を行うには、信頼できるリーダーの存在が不可欠です。自分の仕事に自発的に取り組むだけでなく、他のメンバーとのコミュニケーションも大事にし、信頼を得る事が、リーダーシップを身に付ける上で重要です。そして、これはリーダーの方に共通して言える事です。自分の周りにいるリーダーを思い浮かべてみてください。きっと、信頼できる人物なのではないでしょうか。
そして、信頼を勝ち取るためには、単に仕事を積極的に、完璧にこなしていくだけでなく、他メンバーとのコミュニケーションを怠らない姿勢が重要です。
リーダーシップを身に付けるためのノウハウを教えてくれるセミナーや研修、OJTなどで、リーダーシップを学ぶ事もできます。その内容は様々ですが、簡潔にまとめると、リーダーシップに必要なポイントは、以下のようにまとめられるでしょう。
~解説~
相手の立場に立てるコミュニケーション能力は…
チームをまとめるためには、必要なスキルです。組織では、たくさんのメンバーが一丸となって、同じ目標に向かい、それぞれの仕事をこなしています。その中で、メンバーそれぞれが持つ意見を取りまとめ、チームで協力して進んでいくためには、相手の立場に立って考える事が必要です。
先入観など持たずに、どんな意見でも聞くぞ!というような姿勢で、相手の話にじっくり耳を傾けてあげる事も、リーダーに必要なコミュニケーションスキルと言えるでしょう。
ビジョンをクリアにさせるという事は…
自分達がどこに向かおうとしているのか、そのゴールや方向性を決めておく事によって、メンバーをまとめる事ができるからです。もしもこのゴールが明確でなければ、メンバーはバラバラになってしまうでしょう。はっきりとしたゴールを示すビジョンを明確にし、全員が同じ目的地に向かって進んでいく事が大事です。
信念を持つ事がなぜ大事かというと…
組織としてのビジョンを具体的な形にするには、一人一人が信念を持って形作っていく必要があるからです。
それを行うには、今まで培ってきた経験などによる信念であり、これからどうなりたいかというのを表した信念です。
仕事をするにあたっては、多くの判断を必要とします。時には、自分一人で判断できないような課題も出てくるでしょう。そのような時に、的確な判断を下し、他のメンバーに正しい指示を送る事ができる決断力も必要です。
判断を下さず、決断を先延ばしにすると、他のメンバーもどうしたらいいか分からず、仕事や会社に支障をきたしてしまいます。
目標達成のための行動とは…
リーダーがすすんで行動していけば、他のメンバーも、その姿を見て後をついてくるようになるでしょう。
以上が、リーダーシップを身に付けるために要する、主な要素です。これらの前提となるのが、「メンバーとの信頼関係を築く」事です。
信頼関係がきちんと構築されていないと、 問題に直面した時に、あっという間に崩壊してしまいます。まずは信頼関係を築き上げる事が大前提です。
ここでは、リーダーシップについて記された著書を5冊ピックアップしてみます。
読書を通してリーダーシップを学んでみるのもいいでしょう。ぜひご参考にしてみてください。
「リーダーシップの旅 見えないものを見る」
▼著者:野田 智義
▼出版社:光文社新書
▼価格:842円
▼内容:社長になりたくて社長になった方は多くても、リーダーになろうと思ってリーダーになった人はあまりいません。リーダーは、自らの行動の中で、結果としてリーダーになる事が多いです。最初からフォロワーがいるわけではありません。結果として、自分のフォロワーが現れるのです。リーダーシップは、著書を通して習得できるものでも、教わるものでもありません。私たちが、自分の生き方・実践の中で身に付けていきます。リーダーシップは、どんな人の前にも広がっているので、可能性は無限です。
自らが選択し、行動する事によって、結果としてリーダーと呼ばれるようになるのです。そのプロセスや、リーダーとしての意識を教えてくれる著書です。
出典:Amazon
「最前線のリーダーシップ」
▼著者:マーティ・リンスキー / ロナルド・A・ハイフェッツ
▼出版社: ファーストプレス
▼価格:2376円
▼内容:リーダーシップの現実について記した名著です。変革を実現するために、反対派とどう対処すればいいのか?など、リーダーシップに関するリスクと対処法などが記載されています。
出典:Amazon
「不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか」
▼著者:河合 太介, 高橋 克徳, 永田 稔, 渡部 幹
▼出版社: 講談社
▼価格:778円
▼内容:あなたの職場がギスギスしている本当の理由。社内の人間関係を改善する具体的な方法をグーグルなどの事例もあげて教示。どんな職場でもイキイキと働ける職場に変える方法はある。
出典:Amazon
「リーダーになる」
▼著者:ウォレン・ベニス
▼出版社: 海と月社; 増補改訂版
▼価格:1944円
▼内容:世界21カ国で刊行!
リーダーシップ論の世界的権威、ベニスの最高傑作、増補改訂版にて登場!!「生まれながらの」リーダーなどいない。人は、リーダーに「なる」のだ。
しかし、それは学校で教わるようなものではない。では、どうやって?それを解き明かしたのが本書である。各界で活躍する数多くのリーダーたちへのインタビューをベースに、長年の研究でつかんだ「本物のリーダーになるための道のり」を具体的に解き明かす感動の1冊。
出典:Amazon
「サーバントリーダーシップ入門」
▼著者:金井 壽宏 / 池田 守男
▼出版社:かんき出版
▼価格:1620円
▼内容:リーダーが掲げるミッション・ビジョンを実現すべくメンバーはついてくる。そんなメンバーをリーダーを下から支え尽くす–これがサーバント・リーダーシップの考え方だ。本書は、社長は下から社員を支えるという「逆ピラミッド型」の組織構造を導入し、経営改革を実現させた資生堂相談役の池田氏と、リーダーシップ研究の第一人者・金井壽宏教授のコラボレーションによる日本初のサーバントリーダーシップ実践の書。
出典:Amazon
いかがでしたか?
リーダーシップについて、詳しく知る事ができたでしょうか?
介護業界で活躍するケアマネも、同じようにリーダーシップ性が不可欠です。今、リーダー職に就いていない方でも、いずれはリーダーのポジションになる場合も出てくるでしょうし、リーダーシップについて学んでおく事は、仕事する上でもプラスになるでしょう。上記の内容を踏まえた上で、早速今日からリーダーに必要な要素やスキルを意識して、実践してみてくださいね!