介護職において、辞めてしまう理由として一番多いものはなんでしょうか。
もちろん過酷な労働もよく挙げられますが、実際の一番の原因は…
のように前職の介護職を辞めた理由として「職場の人間関係に問題があったため」が20%と一番多い結果となっているんです!
そこで、今回のコラムでは介護職における人間関係の悩みのパターンから原因・対処法、さらにはより快適な介護施設の選び方までご紹介します。
あなたの現状と今後の転職活動のなどのご参考になって頂けたらと思っています。
まずは、介護職ならでの人間関係の悩みは主に3つのパターンがあると考えられます。
勤務期間が長い方や責任者という立場を利用して、弱い立場の人へ嫌がらせを繰り返したり、横暴な振る舞いや権力を振りかざしたりというケースもありますね。
【具体例】
女性が多い環境からか介護士同士でも派閥ができ自分の派閥外の人間に嫌がらせを行うようないじめもあるようです。また、日ごろの鬱憤のはけ口として気の強い方が率先していじめを行っている現状。
【具体例】
人を相手にする特殊な職場環境から、人間関係に悩みを持ってしまうことに。新人に対して何かしらの文句をぶつけたり、利用者さんとのコミュニケーションがうまくいかずにひとりで悩んでしまう。
【具体例】
このような欝々(うつうつ)とした人間関係になってしまうのは何故なのでしょうか・・・考えうる原因を分かりやすくランキングにしてみました。
介護業界の約8割以上が女性で構成されています。そのため、女性特有の人間関係があり、慣れるまでに苦労する人も多いでしょう。男性に比べ、女性は他人に「依存」しやすい傾向があるとも言われ、グループ内で自分の存在を認められたい、居場所がほしいと感じやすいようです。また、新人が入ってくれば、彼女を仲間に入れるか仲間はずれにするのか、本人の気づかない間にチェックされたり噂されたりしている場合もあります。
比較的仕事に余裕がある場合は、性格の相性が多少悪くても、何となく一緒に仕事していく事ができると思います。しかし、介護業界の人手不足によるハードワークさは、上司・先輩もストレスを抱え込み余裕がなくなり、つい部下の悪いところばかりに目がいき、イライラしたりいじめる事でストレス発散させようとしてしまいます。上司・先輩と部下・後輩が一度衝突すると、その後の人間関係にもシコリが残ってしまったり、職場全体の雰囲気も悪くなりますね。
いじめやパワハラが生じるのは上司と部下との人間関係が原因です。どうして介護現場で人間関係が悪くなるかというと、人手が足りない分一人ひとりの仕事量が多く、いつもみんな忙しく疲労しているため、上司と部下との間でもコミュニケーションが不足しがちだからです。そもそもコミュニケーションがなければお互いの事を理解し合うのも難しいですよね。上司と会話が少ないと和やかなムードも作れませんし、何となくいつもギスギスした状態だと自然と緊迫した空気が張り詰めます。そのため、上司は部下に冷たく接してたり、ひどいとストレスのはけ口として部下をいじめたりパワハラしたりする事でストレス発散しようとします。打ち解けないままだと信頼関係も生まれず、部下の嫌なところばかり見えてしまい、理不尽なパワハラ発言をしたりいじめたりしてしまうのです。
原因が分かったところで、人間関係トラブルのパターン別に対処法をご紹介します!
もちろんどのパターンも「されない」「しない」ことが基本となるのですが、「人」が集まる介護現場では難しいのでしょう。どんなパターンにせよ、基本は「まずは信頼できる人へ相談を」。ここで誰彼構わず相談するというのは考えものです。人を選ばないと、尾ひれがついた噂話として広がったり、被害がさらに拡大してしまうかもしれません。必ず信頼できる人へ相談をしましょう!
証拠を残す、記録する
音声録音などが一番有力ではありますが、環境によっては難しいですよね。その場合は「いつ」「どこで」「誰から」「どのように」パワハラを受けたのかをメモしておきましょう。さらにその時に他職員が居た場合はその方も記録しておくと良いかと思います。
自分以外の被害者はいないか
介護施設によって違うとは思いますが、大体がユニットやフロアが異なると大きな周りからは分かりにくいとされますね。単身ではどうしても、うやむやにされてします可能性があるので、パワハラの被害を受けている他職員を探してみましょう。
勇気を持って話し合いを
すぐにパワハラの加害者への処罰を求めずに、まずは相談者など誰かに仲介に入ってもらい、「話し合い」に臨みましょう。もしかしたら、よくよく話し合いをすれば、解決の糸口が見つかるかもしれません。相手が自分に対して思っていることが案外、まとを得ていたりするかもしれませんしね。双方の言い分を聞く・言う場を作ることが大切になります。
話し合いでダメなら外部の専門機関にご相談を
大事にしたくない方でも、専門の機関でなら適切なアドバスを受けることができますので是非ご活用くださいね。
- 総合労働相談センター
- 労働基準監督署
- 法テラス
- NPO法人 労働相談センター
- かいけつサポート
いじめはどこの職場でも起こりうる問題ではありますが、いじめを受けても「き然とした態度」でいましょう。弱った姿を見て愉しむ人がいじめを率先しているケースが多いので、反抗するのではなく「き然と堂々と」お仕事に向かっていってくださいね。
そして、信頼できる人へと相談することが大事ですよ!ひとりで抱え込んでは苦しくなる一方です。もし立ち向かっていく勇気があるのなら、仲間や理解者を得てより良い職場環境や人間関係を自ら作っていきましょう。
既にそういう雰囲気、職場だったということもあるでしょう。基本の対処を忘れずに、職員に対しては積極的にコミュニケーションを取りつつ、きちんと周りを見てゆっくりとこの人はこうゆう人だと知り、程よい距離感を保ちましょう。また、利用者さまへの場合は利用者さまが第一なことは変わりません。
それを仕事ときっぱりと線引きするのもよし、きちんと現状を報告してそれが利用者さまの心の衛生状にもよくないと上司などに相談しましょう。
全てが、全ての人に当てはまるというわけにはいきませんが、このような対処で少しでも前向いてお仕事ができますようにこのような対処を行ってみてください◎
さて、どこの職場でも悩みうる人間関係…。人との関わりが常の介護士にとって、とても重要な悩みだと思います。
もし、ご紹介した対処法の前に漠然と相談をしたい場合は東京都社会福祉協議会に話を聞いてもらうのもよいでしょう。狭い職場内の人間関係の輪の中で解決しようともがくよりも、一人で抱え込むよりも、ずっとシンプルで効果的です◎
また、せっかくの職場で頑張るのも大変誇りあることですが、よりよい職場に転職をしてみるのも解決策の1つですよ!
入職してから悩むより、入職前に悩みましょう♪正直、個人で人間関係を重んじた求人を探すのは難しいと思います。そこで、当ケア転職ナビを利用してみるのはいかがでしょうか。
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