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ケアマネージャーの仕事内容とは?介護の基本から書類の手順まで

なりたい!と目標にしている方も多いと思われるケアマネージャー(介護支援専門員)!他の介護職に比べてお給料も高いとされていますよね、それは高い知識と能力がいる為。
そんな気なるケアマネのお仕事内容から、基本の書類作成・ケアプラン、担当者会議についてまで分かりやすく解説したいと思います。
ご興味がある方やケアマネージャーに転職されたい方のご参考になれればうれしいです♪

ケアマネージャーってどんなお仕事?書類作成はどうやって作るの?

そもそもケアマネージャー(介護支援専門員)とは・・・
介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険サービスにおける大切な役割を担っているスペシャリストのことです。
実は、居宅介護支援事業所などで働く「居宅ケアマネ」と、介護老人福祉施設などで働く「施設ケアマネ」の2種類が存在します。これによって、多少仕事内容が異なりますが、主な業務3つをご紹介します。

要介護認定の書類作成代行

ご利用者さまとご家族の方が介護サービスを利用する際、各自治体で決められた介護レベルの判定が必要とされます。これを「要介護認定」といい、この認定のための調査をケアマネージャーが行います。実際のご利用者さまの様子、ご家族からの心身状態などの聞き取りを行い、認定のための書類作成をします!
なぜ代行なのかというと、ご利用者さま本人やご家族が代行しても作成は可能なことは可能ですが、やはり手続きには細かい書類の作成や専門知識が必要となるためケアマネージャーが代行することの方が多いです。
※この要介護認定が決定してから、ケアプランを作成します。

ケアプランの作成

まず、ケアプランとは、介護支援を必要としているご本人様とその家族が、より良い充実した生活と自立した生活を送れるようにと、長期的・短期的な目標や介護サービスの組み合わせのプラン(計画)のことです。これをお一人おひとりのニーズに合わせ、サービスを提供してくれる事業者と連携を取って作成します。
また、途中で介護度が変化したり、達成したい目標が変わった場合は、適宜ケアプランを作成し直します。
※要介護者の場合は「ケアプラン」・要支援者の場合は「介護予防ケアプラン」と呼ばれます。
☆詳しいケアプランについては、後述します

給付管理

完成したケアプランによる介護サービスが適用され、給付金が支払われる際、1ヶ月ごとにきちんとサービス提供事業者が計画どおりにサービスを提供したか確認をします。そして、必要書類を作成して国民健康保険団体連合会に提出し、請求手続きをしなければなりません。

具体的には、

  • 支給額限度額の確認と利用者負担額の計算
  • サービス利用票、サービス提供票の作成
  • 給付管理票の作成と提出

を、行っている為、大事な金銭面に関わってくる業務となります。

この主な3つの業務の他にも、

「入院や介護サービス利用中の事故などの対応」
「介護施設や医療機関との連絡調整」
「各関係者を集めご利用者さま・ご家族の方にとって最適なケアプランの遂行を進めるマネジメント(サービス担当者会議)」
等、多岐にわたったお仕事をしていますよ!

ケアマネの仕事!!書類制作

上記のお仕事内容からも分かるとおりケアマネージャーは書類制作が多いこと多いこと・・・

作成している主な書類としては・・・

フェイスシート

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⇒ご利用者さまの「氏名」「年齢」「性別」「家族構成」「健康状態」などの基本のデータをまとめシートです。介護サービスを利用する前に、「このご利用者さまはどんな人か」を知る大切な書類となっています。

アセスメントシート

⇒「ケアプランを作成するために」に必要な書類で、ご利用者さま達との最初の面談において活用されるものですね。「介護度合い」「主治医および医療機関の利用状況」「現在の生活状況」「生活基盤に関する領域」「健康に関する領域」「日常生活に関する領域」などを明記します。これにより課題が把握でき、最も適切な支援が受けられる介護サービスおよび介護事業所を見つけ出す大切なシートです。

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毎月のモニタリングシート

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⇒期間を通して提供したサービスで、ご利用者の生活にどのような変化が起こったか、当初の目的がどの程度達成されているかを記載します。また、主に月末~月初にかけて作成されることが多いですね。

ほかにも下記のようなものを作成しています。

  • 個人情報取り扱い同意書
  • 契約書
  • 主治医からの居宅サービス計画書に対する紹介
  • 居宅サービス計画書
  • サービス担当者会議議事録
  • サービス担当者会議に出席できなかったサービス事業所からの紹介
  • 毎月の利用票別表控え
  • 評価表
  • 各サービス事業所の毎月のモニタリング
  • 各サービス事業者の評価表

これだけの量をご利用者さまお一人おひとりに作成するので、10人担当をしたら、10人分作成・保管・更新します。

ケアプランについて学ぼう!

ではここで、ケアマネージャーの要仕事ケアプランの作成の基本の流れについてご紹介したいと思います。

  1. アセスメント(状態把握)
    ご利用様との面談・顔合わせ。アセスメントシートを活用して、どんな生活を望んでいるか・必要なことはなにか等課題を明確にする目的です。
  2. ニーズ把握
    現在のニーズをお聞きし、将来起こりうるリスクについても話を聞きながら分析します。表面下に隠れている原因やニーズを分析しなければなりません。
  3. 仮のケアプラン
    分析把握結果から、サービス提供事業者の紹介を行い、サービスの種類、内容、利用回数、時間、利用料金などをまとめます。
  4. カンファレンス
    事業者と連絡調整をはかり、利用者のニーズに対して、どのようなサービスを行っていくか、利用者やそのご家族などを含めて見直しの点など話し合います。
  5. ケアプラン完成
    カンファレンスの結果を元に、ケアプラン内容が確定すれば、ご利用者さまやご家族から承認印をもらいます。
  6. サービススタート
    ケアプランの了承を得た後、実際にサービスが開始。サービス提供中も、利用者へのサービスが順調にいっているかどうか、利用者のおうちに訪問したり、業者と適宜連絡をとるなどして、モニタリング調査をします。必要に応じて、ケアプランを手直しする場合もあります。
  7. モニタリング
    ケアプラン作成は上記のようなサイクルで流れていきます。また、ケアプランには期限が設定されているので、半年たったら見直しする必要があります。その間、月1回のモニタリングが義務づけられているので、利用者宅に訪問し、カルテに記録を残す必要があります。

このように事細かに、ご利用者さまやご家族、サービス提供事業者と常にコミュニケーションを図って「できることを伸ばしていく」質の高い介護を提案していきます。

☆POINT☆

  • ご利用者さまとそのご家族の方から要望を聞いて、どんな介護サービスが最も必要とされているのかを考慮しながら作成します!
  • どんな目的で、いつ、どんな介護サービスを利用できるようにすればいいのかを記載していきます!
  • ケアマネジャーは分かりやすく丁寧な説明を行い、できるかぎり納得のいくケアプランを決定するために十分に話し合うことが大切です!
  • あまり難しい言葉で表現せず、ご利用者さまにもわかりやすい言葉で丁寧に作成してあげる事も大事なポイントです!
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サービス担当者会議って何?

「サービス担当者会議」という言葉が、ちらほらと出てきますがどんなものなのか。
ずばり!介護プランに関わる面々、ご利用者さまもご家族の方も勢ぞろいし「どのような介護」を行っていくかを話す会議のことです!
利用さまやご家族の方からの質問をその場で答えてもらうことで、安心を与えることと、その利用者の介護に携わる他職種の方たちと合うことで、それぞれの担当者がチームとして自覚する目的もあります。
基本的には、一時間と設定した時間内で終わるように司会を務めていきます。
流れとしては、このようになっています。

  1. 日程を組む
    ケアプラン作成後、介護サービス提供前に、日程を組みます。日程の組み方としては、各担当者へメールまたは、FAXでサービス担当者会議のお知らせを送り、内容に都合の良い日時を書き込める欄を設け、日程を合わせやすくする。
  2. 参加者の把握
    各担当者と合ったことがない場合は、事前に一度顔を合わせ挨拶しておくと当日に司会の進行がしやすく、リラックスして臨むことができます。
  3. 議題をまとめた書類を作成し配布
    サービス担当者会議の利用者の介護においての課題をまとめた書類を作成し、各担当者に配り、事前に解決案を様々な角度から考えてきてもらう。
  4. 利用者にサービス担当者会議の概要を説明する
    初めてサービス担当者会議に出席する利用者や家族に、わかりやすく説明し、サービス担当者会議の研修用の動画などを一緒に見て質問などを受け、不安を軽減させる。
  5. 当日の座席を決める
    時間短縮のため、座席表を作り座席の位置をあらかじめ決めておくことでスムーズに会議を行う。
  6. サービス担当者会議開催
    ケアマネージャーの方は、予定の時間より早めに開催場所に行き、到着した担当者を利用者に1人ずつ紹介し、利用者の緊張を和らげ会議を進めやすいよう準備をして開催します。

☆POINT☆

時間が長引いてしまうと、利用者の方に負担をかけてしまうため、時間配分を決めて時間内に終わるようにしましょう。また、要点からずれた話が長引いてしまうことがないよう、事前に5分程度でまとめてもらえるように、担当者に伝えておきましょう。

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まとめ

ケアプランなしには介護ができません。ひとりひとりの命や生活の重さがケアマネージャーにかかっている為、いかにご利用者さまや、そのご家族の方のお話に耳を傾け、本当のニーズをつかみとるかが、その後の業務にも大きく影響してきますね。
あまりにも業務負担を大きいので、昨今ではAIによるケアプラン作成を試みているそう。少しでも負担が軽くなる未来があると介護職も大きく変化できるのですが。

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