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工夫やアイデアが満載!介護食の作り方、注意点

高齢化社会が進むにつれて、介護の問題は、日本全体の重要課題となっています。
在宅介護をするにあたり、必ず直面する、食事の問題“介護食”について、今回は実践編として具体的に見ていきましょう。

介護食作りの注意点

食事を作る側としては、介護者にもできるだけ、家族と同じものを食べて欲しいと思う人は少なくないでしょう。
ただし、介護食を作るに当たり、注意して欲しい食材があります。以下の通りです。

  • 水分:水、ジュース、お茶など
  • かみにくい食材:かまぼこ、なめこ、こんにゃくなど
  • パサつく食材:パン、蒸しパン、クッキー、焼き魚、ゆで卵、ふかし芋、カステラなど
  • 喉にはりつきやすいもの:海苔、もなかの皮、わかめ、葉物野菜など
  • 酸味の強くむせやすいもの:酢の物、柑橘類など
  • 固くて粒が口の中で残るもの:ピーナッツ、枝豆など
  • 喉にひっかかりやすいもの:もち、マシュマロなど
  • 繊維が多く、噛みにくいもの:肉、レンコンなどの根菜、パイナップル、たけのこなど

ただし、調理の方法、状態によっては、介護食として使える食材もあります。

介護食作りにこれは使える、便利な調理道具

普通食と介護食、両方を作るのは、正直手間も時間もかかりますね。
1日3度のこととなると、負担も大きいと思います。
ここでは、介護食を作る側の立場に立って、すこしでも時短できる、使える調理道具を紹介していきたいと思います。

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◇ミキサー
刻む、おろす、混ぜる、泡立てるなどを1台でできます。

◇圧力鍋
肉や魚などをペーストする際には、あらかじめ、圧力をかけておくと、パサつかずによりなめらかに仕上がります。

◇大根おろし器
少量の野菜などをおろす時に便利です。

◇フードプロセッサー
食材を細かく切り刻み、混ぜる。少量だけを細くしたい時には不向きです。ある程度、量が必要な時に使いましょう。

◇ハンドタイプのミキサー
少量のものを片手操作で使えるので、1人分だけを細くしたい時などに便利です。

◇すり鉢&すりこぎ
少量だけを潰したい時に便利です。

◇こし器
少量のものを舌触りの良いなめらかな食感に仕上げることができます。

◇ゴムベラ

介護食は少量であったり、とろみなどが出てかなりすくいにくいので、きれいに残さず取るときに大変便利です。
上記のような調理器具を使っても、介護食作りにあたって、とろみ具合や、のどごし、粘つき具合など、不安があるときは、同じレベルの市販のものと比較してみると良いでしょう。

見た目もおいしそうな介護食レシピ

介護食レベル4 介護食・移行食“お豆腐とかにの中華あんかけ煮”

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【材料】2人分
◇絹豆腐・・・300g
◇かに缶(ほぐし身タイプ)・・・1缶
◇長ネギ・・・3センチ
◇しょうが(チューブ)・・・1センチ
◇鶏がらスープの素・・・小1
◇水100cc
◇ごま油・・・大1
◇水溶き片栗粉・・・片栗粉大2を同量の水で溶いておく。

【作り方】
①長ネギはフードプロセッサーにかけ、細かいみじん切りにしておく。
②フライパンにごま油、しょうがを入れ、香りが出たら、お豆腐を2~3センチくらいの大きさにざっくりと切って、フライパンの中へ加え炒める。
③かに缶を、汁ごと加える。
④さらに、水、長ネギ、鶏がらスープの元も加えてよく煮込む。※かに缶は、塩分も強いので、必ず味見をして、塩気が充分あれば、鶏がらスープの素は食わえなくて良い。
⑤水溶き片栗粉で、とろみをつけて、できあがり。

【このレシピのポイント】
◇絹ごし豆腐は、水切りせずに使います。炒めていくうちに、ちょうどよく崩れていきます。
◇お年寄りに不足しがちなたんぱく質がしっかりと摂れるメニューです。
◇ごま油、長ネギと生姜の香る、食欲の進むレシピです。
◇普通食の場合は、長ネギはみじん切りで良いでしょう。
◇軟粥と混ぜて、あんかけご飯にしても美味しいです。

<まとめ>

いかがでしたか?
今回は、実践編として、具体的に見ていきました。
ただし、これらはあくまでも、一般的な話です。
多少の粒があっても食べられる場合もありますし、とろみの調整などにも好みもあります。
各人に合わせて配慮し、より安全で満足のいく介護食を作れると良いですね。

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