もうすぐ桜が咲く季節になりますね。
介護利用者にとっても桜は、とても美しくそして優しく心に響く素敵なものでしょう。
今回は、介護利用者と一緒にお花見をする時のポイントについてお伝えしていきましょう。
普段あまり外出しない高齢者も、お花見はとても楽しく体にも良いものです。
実際に満開の桜を目にすることで、思いがけず心が弾むこともあるでしょう。
季節を感じるということは、人間にとってとても大切なことです。
日本の四季を感じる行事の一つとしてお花見は欠かせないものですね。
お花見を通じて高齢者は生きる希望を感じ、春が来たことを体と心で感じることができます。
介護をする方々も、そのお手伝いをしながらも一緒にお花見を楽しめるといいですね。
外出を苦手とする高齢者にも「桜を見に行きましょう!」と言えば、行こうかなと思ってくださることも多いのではないでしょうか。
桜は日本人にとって昔から特別なもの…古くから馴染みがあり、懐かしさを感じさせるのです。
普通のお花見であれば、食べ物、飲み物、レジャーシートあたりが必須アイテムでしょう。
ただし、介護利用者とのお花見の場合は、不測の事態に備え、上記以外にもいくつか備えておいたほうが良いものがありますので、まとめておきましょう。
お弁当や飲み物に加え、割り箸や紙コップ、プラスチックスプーンなども多めに用意しましょう。
食べ物をこぼしたりといった汚れものや、拾った花びら、ゴミなど、あれば重宝します。様々な用途に対応するため大と小をもっていくと便利。
まだまだ気温の上がりきらない季節、体調を崩すことのないよう、羽織れるものを必ずもって行きましょう。
拭くもの ティッシュ、ウェットティッシュ、トイレットペーパー(公衆トイレのティッシュ切れに備え)、それぞれあると安心。
綺麗な桜とともに、思い出を残しましょう。
撮った写真や動画をまとめて、ひとつのムービーを作って上映会を開くのも良いですよね。
桜の下でできるレクの道具
施設内で行うレクとは一味ちがった、開放的な気分も味わえますね。
見るだけでなく、桜の下で写生をするのもゆったりと桜を楽しめる一案です。
絵が完成したら施設などに飾っておくと、思い出に浸れますし、会話のきっかけにもなりますよね。
歩くのが達者な方なら、歩いて近くのお花見スポットへ行くことができますね。
でも、そうではない方の場合は、バスでお花見スポットへ行くというのも良いでしょう。
時間を長めに取るようにして、桜の下でできるレクを準備していくのもオススメです。
折りたたみ椅子や折り畳みテーブルなどを持参すれば、それらを使ってゲームをすることもできます。
簡単な脳トレやしりとりなども桜の下ならいつも以上に楽しめると思います。
帰りもバスなら、安心してお花見を楽しむことができますね。
「帰りもバスだから、たくさん楽しんでくださいね」
と介護利用者に伝えておいてあげると、利用者もくつろいだ気持ちで桜を十分に堪能できるでしょう。
お花見で撮った写真を後から整理したり、施設内に展示してみましょう。
介護利用者のレクの一つとして、額飾りを作成したり、拾ってきた桜の花びらでしおりを作成したりすることも出来ます。
動画を撮れば、お花見の風景を臨場感あるものとして残せます。
そして、施設で放映すれば、「この時は、こうだったね」と利用者同士、思い出しながら楽しく話すこともできるでしょう。
お花見の良いところは、一度行けば二度、三度と楽しむことが出来るところでしょう。
色々な楽しみ方が出来れば、来年もまた行きたい!と介護利用者の方々に思っていただけ、日々の希望にもなりますね。
毎年目にする桜ですが、「今年も桜を見ることが出来た」ということは、とても大きな幸せかもしれません。
これまで経験してきた、桜とともにある記憶に、また新たな1ページを刻むことができたわけです。
その幸せ・感動を、ぜひ多くの介護利用者の方々に感じていただきたいですね。
そして介護をする立場としても、利用者と一緒に桜を愛でることは、とても素敵な思い出となるでしょう。