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一緒に働きたい!と思わせる、介護の志望動機を上手に伝えるコツ!

「志望動機」は、どんな業界の採用試験でも聞かれる質問です。それはもちろん介護業界においても同様です。多くの採用担当者が重要視するポイントが「志望動機」です。
履歴書や職務経歴書の志望動機欄に記載する場合、また、実際に面接で志望動機を聞かれる場合もあります。しかし、実際どんな内容を書けばいいのか、多くの介護士さんが悩んでいらっしゃると思います。
必須と言われている志望動機は、どのように書くことが理想的なのでしょうか。

履歴書を書く前にやるべきことはコレ!

転職活動で応募書類を作成する場合、志望動機はとても重要な項目です。履歴書や志望動機を書き始める前に、自分の目指すキャリアや転職理由についてじっくりと考える必要があります。過去を振り返って頭の中を整理してみることも、とても大切なことです。
具体的には、自己分析を行い、自分が本当にやりたいこと自分の持っている価値観嗜好性などを改めて分析する時間をとることをおすすめします。
自己分析ってどうすればいいの?という方は、いくつか方法を紹介するので、参考にしてみてください。

過去の経験を「中学」「高校」「大学」と、時代ごとに整理する
熱中していた事柄を紙に書き出し、それぞれなぜ取り組んだのか?どんな学びがあったのか?結果としてどうなったのか?もあわせて記載していきます。書きあがった用紙を眺めてみると、過去の自分の行動パターンが分かり、どんな長所・短所があるかが見えてくるはずです。
将来なりたい姿を思い描く
過去の振り返りと共に大切なのが未来への展望です。まずは、5~10年後という長期目標と、その頃どうありたいかを考えます。そこから3年後、1年後、半年後、3ヵ月後と、現在の自分に近づけていって、現在行うべきこと、半年後までに達成しておくべきこと、と、具体的な目標を設定します。
それぞれの目標に対し、どういった活動が必要なのか考えていくと、自分が将来どうありたいのか、そのために今何をすべきなのか、どうしたいのかがはっきりすると思います。
ジョハリの窓診断を利用
心理学では有名な自己分析のツールです。友人の協力が必要になるのでお手軽とは言いがたいですが、「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」という4つの側面から自己の内面を明確にしていきます。
エニアグラム診断を利用
最も簡単なのがこれでしょう。様々な問いに対し、自分に当てはまるものを選んでいくだけで、自分のタイプ・傾向が診断されます。ただ、これだけでは志望動機を作成するには不十分なので、他の方法とあわせて行うと効果的でしょう。

遠回りをするようですが、自己分析をしっかりしておくことで、どんな働き方をして、どう成長していきたいのかが明確になり、自分にとっての介護は、こういうものとだと改めて認識できることもあるでしょう。
さらに、どういう自分になりたいのか、その将来・展望についても考えてみる必要があります。
何も考えずに履歴書を書いていっても、その熱意は伝わりにくいものです。面接官に対し、最大限に自分の熱意を伝えるためには、介護に対する自分の考えを深く考え整理し、履歴書と向き合うようにしたいですね。そのように考えながら履歴書を書くことは、これからの自分自身にとっても非常に重要な機会になります。

志望動機の書き方ポイント!

志望動機を書く際は、出来るだけ分かりやすく、そして明確に書くことが必要です。あまり長くなってしまうと、本当に伝えたいことが伝わらないこともあるからです。そして重要ポイントとしているというところを、自分なりに強調するような書き方がベストでしょう。
書き方としては、下記のような構成を意識するとよいですね。

私は〇〇な人です。(性格)
私は△△をしてきました。/△△が得意です。(経験・得意なこと)
私は、貴社で□□をしていきたいと考えています。(将来像)

重要なポイントは、上記の3点それぞれをバラバラではなく、すべてにおいて繋がりを持たせるということです。1、2があるからこそ、3で示した将来像にリアリティが生まれ、「採用したらこの人なら会社・施設の戦力になりそうだ!」と選考官に感じてもらえれば素晴らしい志望動機といえるでしょう。
選考官が読んだときに、どのように感じるのかを考えながら書くことが必要になります。自分ではこれで十分と思って書いていることでも、相手に伝わらないこともあるからです。面接の時に、そのことについて深く聞かれた時に口ごもってしまうことが無いようにしなければいけません。
自分の気持ちや信念をしっかり書くことが出来れば、どのような質問をされても揺らぐことなく答えることが出来るようになります。

ケース別、志望動機文例のご紹介

志望動機は人それぞれで、100人いたら100通りの志望動機があります。今回は、20パターンの志望動機の文例を用意しました。近い内容があれば、ぜひ参考にしてみてください。

①介護支援専門員を取得したばかりでケアマネージャー未経験の場合の志望動機文例

私は、介護業界で6年間勤務をし、今年の国家試験にて、介護支援専門員の資格を取得しました。今後の自分自身のキャリアを考えた上で、ケアマネージャーとして新しい経験を積んでいきたいという思いで、資格取得に至りました。
ご利用者様のことを第一に考えつつ、スタッフの方との関係を大切にできるケアマネージャーになりたいと考えています。
6年間という短い現場経験ではありますが、培った経験とノウハウを生かしながら、いち早くケアマネージャーとして成長していきたいです。

②家族の介護を通じて、未経験の介護職を希望している場合の志望動機文例

昨年、祖母の介護に携わる機会があり、介護業界の仕事に興味を持ちました。祖母の利用していた介護施設に伺った際、職員の方が祖母に対し、とても丁寧に接してくださっている姿を見て、自分も誰かの助けになりたいと思い、転職を決意しました。
私は4年間、飲食店にて勤務をしておりました。
介護の業界は全くの未経験ですが、0から学ぶつもりで誠心誠意努力していきたいと考えています。利用者様、ご家族、一緒に働く職員の方、誰からも信頼されるようなヘルパーになれるよう努めていきたいと思います。

③訪問介護から、未経験の施設での介護業務を希望している場合の志望動機文例

訪問介護事業所にて、6年間勤務をしてきました。私自身、施設での経験がなく、今回は施設での介護業務に挑戦をしたいと思い、転職を決意いたしました。訪問介護で培った経験を活かしながら、施設でより深く利用者様に関われるような介護をしていきたいと考えております。また、利用者様の声を傾聴しながら、日常生活を安心して送れるよう、心を込めて支援していきたいと思います。
施設介護業務は未経験ですが、0からのスタートのつもりで頑張りたいと思います。

④介護職の経験があり、相談員業務にチャレンジしたい場合の志望動機文例

人と関わり、楽しく過ごすことが好きで、介護の仕事を続けてきました。特別養護老人ホームで4年間、訪問介護で5年間勤務をしていました。
相談員業務は未経験ですが、現場での経験を生かしていければと考えています。また、利用者様の相談員業務だけではなく、ご家族の方の支援もできるような相談員になれるよう努力したいと思います。

⑤未経験で看護助手に転職したい場合の志望動機文例

以前より、病院に関わる仕事に従事したいと考えておりました。これまでは、歯科助手と営業職の仕事をしていました。その仕事をする中で、正確かつ迅速に業務を行う習慣を身につけることができました。また、コミュニケーションの重要さを学びました。
歯科助手の業務では、患者様と関わり、介護の大切さを学びました。看護助手は未経験ですが、これまで学んだことを生かして、少しでも早く仕事を覚え、貴社に貢献できるように努めてまいります。

⑥他業種での経験が長く、介護業界の経験は浅い場合の志望動機文例

長年携わってきた飲食店では、接客業を行っていました。介護業務でも、その経験が生かせると思っています。前職の有料老人ホームでは、スタッフ、入居者様に支えられ、1から勉強し、不安を払拭できるようにさまざまなことを教えて頂きました。
グループホームは無資格からでも挑戦しやすいと思い、志望しました。心に寄り添える介護が提供できるように努力いたします。今までの人対人の経験を、貴社でも生かしていきたいと考えています。

⑦子育てが落ち着き、正社員として働きたい場合の志望動機文例

一番下の子どもが小学校3年生に上がり、手が離れてきたため、正社員での勤務をしたいと考えています。3人の子育てをしてきました。人と関わることが好きで、今まで続けてきた福祉の仕事を続けていきたいと考えています。
通勤距離が短いことと、日勤のみの勤務が可能な貴社に魅力を感じ、志望させていただきました。これまでの経験も活かしつつ、貴社の力になれるように頑張りたいと思います。

⑧ブランクがあり、介護の現場に復帰したい場合の志望動機文例

以前に7年ほど介護職の仕事をしていました。一度、他の職種も経験してみたいと思い、販売職に転職しましたが、一人ひとりの方と密に関わり、向き合うことができる介護職のほうが私には向いているのではないかと改めて感じました。
利用者様一人ひとりにあったケアやサポートを常に考え、ブランクを早く解消できるように、一生懸命働きたいと思い、志望しました。よろしくお願いします。

⑨管理者などの経験があり、これからも管理者として働きたい場合の志望動機文例

私は直近、認知症の高齢者のグループホームに勤務しておりました。グループホームでは、ケアマネと管理者として働いていました。働きながら、介護支援専門員や社会福祉士、精神保健福祉士等の資格を取得しました。10年以上勤めていた施設でしたが、この経験を活かし、新しい環境でチャレンジがしたいと考え、貴社を志望しました。
常に利用者様に寄り添うケアを大切に、業務に励みたいと考えています。また、ご家族の方やスタッフにも信頼されるような管理者であるために、努力を惜しまず頑張りたいと思います。

⑩リーダー職からのキャリアアップ・スキルアップを考えている場合の志望動機文例

私は、現場のリーダーとしてスタッフをまとめ、一人ひとりのモチベーションを高めながら、入居者様と丁寧なコミュニケーションを心がけていました。入居者様との良好な関係性を築くためには、施設に携わるスタッフ・管理職・関係者が一丸となって介護業務・施設運営に取り組むことが重要だと考えています。
健康には自信があり、年齢以上のバイタリティがあると自負しております。
これまでの経験を活かし、貴社に貢献したいと考えております。

⑪ケアマネージャーの経験が浅く、より経験を積みたい場合の志望動機文例

直近3年間、居宅支援事業所にてケアプランの作成を行っていました。また、介護業務については、訪問介護、デイサービス、特別養護老人ホームにて合わせて13年間携わっていました。現場での介護業務を行う中で、自分のプランを作成したいという希望があり、介護支援専門員を取得しました。
まだ経験は短いため、ケアマネージャーとして常に向上心を持ち、利用者様のその人らしいケアプランが提供できるようなケアマネージャーになりたいと考えています。

⑫身近な人の介護から興味を持ち、初めて資格を取得した場合の志望動機文例

私が19歳のころに祖母の介護を行い、22歳のころに祖父の介護を行いました。その介護経験を、今度は社会で活かし、介護を必要とされていらっしゃる方に、真心を込めてお役に立てるようになりたいと思い、通信教育にて、免許を取得しました。
介護の仕事は全くの未経験ですが、取得した資格を生かして働きたいと考えています。利用者様の笑顔を大切にし、満足してもらえるような仕事が一早くできるように努力したいと考えています。そのため、自分自身の経験を高められる環境を求め、志望しました。

⑬介護職の経験はあるが、新しい施設形態に挑戦したい場合の志望動機文例

5年間、特養にて介護職に従事していました。今回は、違う形態の施設で働き、スキルアップをしたい、職務経験を積みたいと思い、志望しました。異なる環境で仕事をすることは大変なことだとは思いますが、自分自身の今後の経験をより充実したものにしたいと考えています。
介護の仕事をする中で、利用者様に安心して過ごしていただけるよう、どんな方でも心から寄り添えるケアを大切に精進していきたいと思います。

⑭転職回数が多い場合の志望動機文例

福祉の大学を卒業後、様々な施設で経験をしてきました。今度とも福祉の現場で経験を積みたいと思っております。
貴社であれば、介護士として成長できる環境・サポート体制が整っていると感じ、志望いたしました。
利用者様一人ひとりに対して、手厚いケアが出来るよう、日々の些細な変化や成長に気づき、それぞれに合った対応が出来る介護士を目指したいと思っております。何事にも向上心を忘れず、持ち前の明るさで仕事に取り組みたいと考えています。よろしくお願いいたします。

⑮引っ越しを機に、転職を希望している場合の志望動機文例

今月、地元の北海道から上京してまいりました。地元を出て、新たな環境でチャレンジしたいという思いから、上京を決意いたしました。
前職では、有料老人ホームで5年間、介護職として従事していました。ヘルパーとして、よりスキルを磨き、大勢の利用者さまのケアを可能な限り深く行いたいと考えています。これまでの経験を生かして、貴社に貢献できるように尽力いたします。

⑯長く介護の業界で働いていて、経験豊富な場合の志望動機文例

1社目の法人で12年間、前職では15年間勤務をしていました。介護職の経験をベースに、相談員業務等にも従事しております。子育てが落ち着き、妻も再就職する中で、新しい環境でこれまでとは違った経験を積みたいと思い、新規の施設の立ち上げを積極的に行っている貴社に魅力を感じました。
一昨年には介護福祉士資格も取得しました。これまでの経験を活かして、貴社のお力になれるよう、努力を惜しまず頑張ります。よろしくお願いいたします。

⑰介護福祉士を取得し、サービス提供責任者として働きたい場合の志望動機文例

昨年に介護福祉士の資格を取得し、サービス提供責任者として勤務したいと考えています。これまでは、施設、在宅のヘルパーとして合計13年勤務をしていました。様々な利用者様のケアを行う中で、より介護の業界全体に少しでも貢献したいと感じるようになり、介護福祉士を取得しました。
前職の現場で、サービス提供責任者の方が、介護士さん、ケアマネさんとうまく連携をし、仕事を行う姿を見て、自分もサービス提供責任者になり、より深いケアを利用者様に提供したいと感じました。1から勉強させていただく形になりますが、貴社に貢献できるように力を尽くします。

⑱結婚を機に転職を希望している場合の志望動機文例

前職では介護職として3年間勤務をしていました。今回、結婚をすることになり、引っ越しが伴ったため転職活動を行っています。
貴社では、ワークライフバランスを重要視されており、今の自分に合った働き方ができると思い、志望させて頂きました。しかし、人の命にかかわる仕事ですので、責任をもって取り組みたいと思い、正社員を希望しております。まだ子どももいないため、夜勤も可能です。貴社に貢献できるよう尽力します。よろしくお願いいたします。

⑲定年まで働きたいと考えている場合の志望動機文例

子育てと両立をしながら、介護職として勤務をしていました。昨年、一番下の子どもが社会人になり自立をし、親としての主な役割が終了したため、自分のやりたい仕事に真剣に打ち込みたく、転職を考えました。
施設で12年間、訪問介護で5年間、少しではありますが相談員の経験もあります。利用者様それぞれに合ったケアの方法を模索し、可能な限り理想に近づけるような介護をしていきたいと考えています。
自分自身、これを最後の転職にする決意をしております。定年まで、精いっぱい仕事をし、学び、貴社に貢献したいと考えています。

⑳介護職の経験から、リハビリ職を希望している場合の志望動機文例

私は、人と接することが昔から好きで、デイサービスで10年以上勤務をしておりました。ご利用者様と接する中で、介護予防の重要さを学び、リハビリデイに興味を持ちました。事前に予防を行える強みを生かし、より多くの高齢者の方が快適な生活を自ら過ごせるよう、貢献していきたいと考えております。
10年以上介護をする中で、介護予防はリハビリが重要だと気付きました。これまでの経験を生かしながら、これまでとは違う環境の中、全力で新しいことに取り組みたいです。

面接試験「作文」で失敗しないコツは?

普段書かない作文に対して、苦手意識を持っている人も多いでしょう。子どもの頃から作文が苦手と思っている人もいるかもしれません。でも、採用担当者は「文章のうまさ」を評価しているわけではありません。作文を通して、自分の介護に対する熱意を伝えることにフォーカスしましょう。自分の気持ちに正直になり、介護に対する想いや、その理由をできる限り深く掘り下げ、わかりやすい表現で、アウトプットすることを心がけるとよいと思います。
無理に難しい表現を使わなくても大丈夫です。自分の言葉で書くことで、自分らしさを伝えることができます。そして自分の熱意もきっと伝えることができるでしょう。
また、文章は書けば書くほど、そのコツをつかむことができます。最初は戸惑うようなことがあるかもしれませんが、何度か書いているうちに自分の中の熱い気持ちを文章で表現することができるようになります。

まとめ
志望動機は採用の担当者が重要視するポイントの一つです。相手にうまく伝わるような志望動機を書くことが重要です。
これまでの経験や経歴によって、人それぞれ志望動機は異なります。転職の機会に、しっかり自分を見つめ直すこともできると思いますので、じっくり考え、素晴らしい志望動機を書くように心がけましょう。