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介護業界で好印象を与える履歴書の書き方を伝授!志望動機から封筒の書き方までお教えします!

介護業界での就職・転職活動において経験や資格の有無ももちろん重要ですが、人柄(ヒューマンスキル)を重視する採用が多いのが特徴です。
現場で働く介護ヘルパーだけでなく、介護支援専門員(ケアマネ)であっても利用者に対して、明るく丁寧に対応できるコミュニケーション能力や、誠実さ、協調性などが求められます。
採用担当者はその人柄を面接で見極めるわけですが、面接を受けるには当然ですが書類選考を通過しなければなりません。書類選考の際に採用担当者が初めに目を通すのが「履歴書」です。この履歴書の印象によって良いかたちで面接に進められるかどうかが決まってきます。
そこで今回は介護業界での就職・転職をお考えの方に、良い印象を与えるための履歴書の書き方や、注意しておくべきポイントについてご紹介したいと思います。

好印象な履歴書を書くにはどうすればいいの?

履歴書の書き方によって、採用担当者からの印象はがらりと変わります。
そこで履歴書を作成する上で必ず押さえておきたいポイントをまとめましたので、一つずつ確認しながら履歴書を完成させていきましょう!

事前に準備しておくもの

履歴書は手書きのほうが印象アップ

最近はほとんどの方がパソコンで作成されていると思いますが、介護業界の場合は手書きで作成される方が多いです。パソコンで作成いただいても問題ないですが、「字は人を表す」と言われるように、手書きのほうが丁寧さや熱意が伝わりやすく、採用担当者の印象にも残りやすいでしょう。よほど字に自信がない方以外は手書きで書くことをおススメします。

ボールペンの太さは0.5mmが一般的

履歴書を書く際の筆記用具は、黒のボールペンか万年筆を選びましょう。鉛筆やフリクションペンはNGです。
履歴書を書く上で最適なペン先の太さは、黒のボールペンの場合は0.5mmが一般的で、万年筆の場合はMF(中細)かM(中字)が一般的で初めての方でも書きやすいでしょう。
書くときはインクが滲んだり、擦れて伸びたりしないように、十分注意しましょう。

時間に余裕を持って、誤字・脱字には細心の注意を!

応募の締め切りが迫っていたり、現職中などで忙しい時など、焦って書いてしまうと誤字・脱字をしてしまう可能性が高くなります。履歴書を書く際は必ず時間と心に余裕をもって取りかかりましょう。
せっかく時間をかけて履歴書を作成しても、誤字・脱字があるだけで採用担当者に「仕事でもミスしやすいのかな?」と悪い印象を与えてしまいます。

もし間違えても修正テープの使用はNG!

誤字・脱字などの間違いを見つけたら、迷わず新しい履歴書に一から書き直しましょう。修正テープなどの使用は避けてください。
面接などで持参した際にぎりぎりになって間違いに気づいた場合は、二重線を引いて訂正印を押す方法もありますが、あくまで緊急処置なので極力避けたほうが良いでしょう。

書き終わったら、最低2回は見直しを!

履歴書を書き終えたら、まずは誤字脱字がないか、住所や連絡先、資格、志望動機欄などくまなくチェックしましょう。パソコンで作成している場合は、一度印刷してチェックしてみるとミスに気づきやすいです。手書きの場合は、読みにくい字などがないか友人やご家族の方に一度見てもらうのもひとつです。

履歴書の書き方について知りたい!項目別に基本ルールをご紹介

履歴書の作成に必要な物と注意すべき点はわかっているものの、いざペンをとって履歴書を前にすると、どのように書いていいか悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで履歴書の書き方について項目別に基本ルールをまとめましたので、ぜひ参考にしてください!

①日付

作成日ではなく、提出日を記入
履歴書に記入する日付は作成した日ではなく、提出する日を記入しましょう。
面接当日に持参する場合は、面接当日の日付を記入し、郵送する場合はポストへ投函する日付を記入しましょう。
複数の施設へ応募する場合は、日付だけ空白にしておくと便利です。ただし、日付の記入漏れがないように十分注意しましょう。
西暦もしくは和暦で記入する場合は、生年月日や学歴などの他の項目も表記を統一するようにしましょう。

②証明写真

3カ月以内のものを使用
履歴書に使用する証明写真は3カ月以内に撮影したもので、サイズは横3cm×縦4cmが基本になります。
のり付けが弱いと証明写真が剥がれ落ちる可能性もあるので、貼り付ける前に証明写真の裏側にご自身の氏名をフルネームで記入しておきましょう。
証明写真の撮影に関しては、スピード写真でも問題はありませんが、なるべく写真スタジオなどでの撮影をおススメします。プロのカメラマンから写真の好感度が高くなるようにアドバイスを受けることができます。また、スタジオによってはヘアセットやメイク、スーツの貸し出しなども行っています。
スピード写真で撮影する場合は、表情や身だしなみには十分気をつけ、顔や肩の角度や姿勢にも注意しましょう。
もちろん、私服での撮影や携帯での撮影は基本的にNGです。

③連絡先

連絡先は間違いがないよう慎重に記入
電話番号とメールアドレスは、採用担当者が選考結果や入社前の事前連絡などで使用するので、ぜったいに間違いがないようにしましょう。
手書きで記入する場合は、”1”と”7”、”2”と”Z“、”9”と”q”など読み取りづらい文字は、特に丁寧な字を心がけましょう。

④学歴

学校名は必ず正式名称で記入
履歴書の学歴欄は、最終学歴の一つ前の学歴まで記入しましょう。もし中退している場合も記入して問題ありません。(その場合、面接で必ず中途退学した理由を聞かれるので準備しておきましょう)
学校名を記入する際は正式名称を記載しましょう。たとえば「私立●●高校」ではなく「私立●●高等学校」といったかたちです。
また、専門学校や短大・大学を卒業している場合は、「●●大学●●学部●●学科●●専攻 卒業」と学科・専攻も省略せずに記入しましょう。

⑤職歴

自己都合による退職は「一身上の都合により退職」が記載
履歴書の職歴欄は、基本的には時系列に沿って法人名(社名)と入社・退社日を記入していきます。
法人名を記入する際は、「社会福祉法人●●会 有料老人ホーム●●ホーム 入社」と、施設名まで記載すると良いでしょう。
ちなみに”株式会社”を”㈱”、”特定非営利活動法人”を(特非)、”社会福祉法人”を”(福)”と略称して書くことは好ましくありませんのでご注意ください。
退職日の行には自己都合なのか会社都合なのかを記入し、自己都合の場合は「一身上の都合により退職」と記入するのは一般的です。

⑥資格・免許

介護資格を持っていなくてもアピールできる資格はあります
初任者研修や実務者研修、介護福祉士といった資格をすでにお持ちであれば必ず記入しましょう。もし介護資格をお持ちでない方であっても、現在受講中であったり、受講を予定している場合はその旨も記入しておくと、資格取得に向けて自主的に学ぼうとする姿勢が伝わるので印象は良くなるはずです。
実はあまり知られていない資格でも評価に繋がりやすい資格がありますので、いくつかご紹介したいと思います。

⑦志望動機

簡潔にまとめて経験・志望度をアピール
志望動機を書く際は文章が汎用的にならないように注意しましょう。
誰しもが書きそうな「貴社の社風に共感しました」「将来性を高く感じました」といった文章はなるべく避けたほうが良いでしょう。
前職もしくは現職で培った経験を活かして、次の施設でどのようなキャリアを積みたいのか、を具体的に書くようにしましょう。

⑧希望条件

譲れない条件は事前に明示
勤務時間や給与などで絶対に譲れない条件がある場合は、あらかじめ希望条件の欄に記入しておきましょう。
たとえば月の夜勤ができる回数や、子どもの送り迎えで早番・遅番ができない曜日などがある場合などがそうです。特に希望条件がない場合は「特になし」と記入しておきましょう。

失敗しない論文作成のコツ

施設によっては選考のひとつに論文試験を設けるところもあります。介護についてどれほど真剣に考えているか、自分の考えをどれだけしっかりと述べられているかが評価されます。
論文では基本的に「です・ます」調ではなく、「である」調を使用します。感想文のような文章はNGです。
論文を書くにあたって理想的な構成は「起承転結」です。

論文を書いた経験がないという方はいきなり書けと言われても難しいと思います。書店の大学受験コーナーなどに小論文の入試関連本がありますので、論文を書き出す前に、一読してみても良いでしょう。
また、小論文の書き方のイロハを分かりやすく解説しているサイトもありますので、参考にしてみてください。
小論文の書き方 【就職試験対策】
小論文の構成やパターン、注意点などについて非常に細かく解説されています。
まじめに1から取り組みたいという方にオススメです。
答案百花|福祉・看護・介護の論作文
答案例と具体的な添削例が掲載されているので、アウトラインを把握したい方にオススメです。
また、応募先施設の経営理念・福祉的観点をきちんと予習しておくと、論文にも取り入れられるので高い評価を得られるでしょう。

履歴書を郵送する場合の封筒の書き方

封筒は採用担当者が一番最初に目にする書類です。丁寧な字を心がけ誤りないようにしましょう。

【チェックポイント】

①住所は都道府県から記入して、応募先の社名に(福)などの略称は使わないこと。
②表面左下に「応募書類在中」または「〇〇職応募書類在中」と記入しましょう。
③封筒の裏面(左下)には自分の住所、氏名を記入しましょう。
④切手はまっすぐ貼りましょう。
⑤あて名は部署名までの場合「御中」、氏名まで記入する場合は「様」と書きましょう。

【郵送&提出時のマナー】

①書類に折り目がつかないように定形外封筒にしましょう。
②書類は未使用のクリアファイルに入れて折り目がつかないように注意しましょう。
③郵便料金に注意ください。(50g以内なら120円、100g以内なら140円となります)
④期限内に届くように余裕をもって郵送しましょう。
⑤急ぐ場合は、宅配便や速達を利用しましょう。
⑥書留はなるべく避けたほうが良いでしょう。

なお、履歴書を一緒に同封する職務経歴書については以下の記事を参考にしてみてください。

送付状を同封する場合

送付状を同封する際に気をつけるポイントは以下の3点になります。
①用紙はA4サイズで1枚
②横書き、パソコン作成
③文体は「です」「ます」
※画像挿入※
送付状には簡単に志望動機を記載しておくと良いでしょう。過度なアピールは逆効果になりますので、必要最低限の記入で問題ないです。

まとめ
今回ご紹介した履歴書の書き方を参考していただければ、きっと採用担当者へ良い印象を与えることができるでしょう。
希望する施設からの内定をもらえるように、志望動機や自己PR欄も力を入れて書きましょう。
そのためには介護におけるご自身の考えや、介護職としてのキャリアプランなどをしっかりまとめておくことが重要です。