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介護業界の採用面接を成功させるためのコツを紹介|面接でよく聞かれる質問や回答例を一挙に公開

少子高齢化が進む中で、これから介護業界へ転職をしようとお考えの方も多いでしょう。
当たり前ですが、介護士として働くには資格を取得するだけではなく、希望する施設の書類選考に通過し、面接に合格する必要があります。この時、自分の個性や人柄、今までしてきた活動や経験をアピールして、他の応募者よりも高い評価を得なければなりませんが、面接という短い時間の中で、面接官から信頼を得るにはさまざまなコツが必要になります。そこで今回は、面接を成功させるための攻略法を一挙にご紹介していきます!

介護業界の面接ではどんな事が聞かれるの!?

介護業界の面接では、具体的にどのようなことを聞かれるのでしょうか?また、その質問によって施設側が何を知りたいのか、質問に対してどのように答えたら良いのか、を解説しながら紹介していきたいと思います。

【経歴】

これまでの経歴(学歴・職歴)は履歴書にも記入してありますが、面接の場であらためて聞かれることがあります。履歴書に書いてある経歴とともに、そこで何を学んできたのか、どんな技術を身につけてきたのか、書類に記入していないことも含め、自分の言葉で説明することが大切です。暗記してきたことを棒読みすると印象が良くないため、肩の力を抜いてリラックスして、面接官と話しましょう。緊張している場合は、しっかり深呼吸をして、普段よりゆっくり話すことを心がけましょう。また、介護職の経歴がある場合や転職経験がある場合、「介護職として勤務した施設ではどのようなことをしていたのか?」「転職しようと思った理由は何か?」などを詳しく聞かれる可能性が高いので、質問の内容は予め想定しておくことが必要です。そのときに注意すべきことは、なるべくポジティブに話すことです。たとえば、「業務負担が大きすぎてついていけないので辞めました」ではなく、「もっと利用者様一人ひとりに対してしっかり対応したいと考え・・・」といったように面接の場でのネガティブな発言は避けるようにしましょう。

【入社時期】

介護業界では人手不足で現場が慌ただしい状況から、早く入社してもらいたいと考えているケースが多いので、入社時期が数カ月先の方は選考対象にならない場合もあります。そのため、入社時期の確認は重要な質問であると認識しておきましょう。余裕をもって現職と折り合いがつきそうな時期を答えましょう。現職での退職届は1ヵ月前に提出するようにしましょう。介護現場ではどこも人手不足になるので引き止めに合う可能性は十分にあります。場合によっては「次の職員の採用が決まるまでいてほしい」とお願いされるケースもあるので、円満な退職をしたい場合は事前に上司などに相談するなどして余裕をもって退職日を決め、転職先に入社時期を伝えるようにしましょう。

【志望動機】

志望動機を聞く理由として、どうしてこの企業を選んだのかということの他に、今後どのように働いていきたいかを聞くことで本人のやる気や意欲を確認することができます。
そのためには、受ける施設の強みや注力していることなどをHPなどでしっかりと確認し、自身の見解も持っておくと良いでしょう。余裕のある方は、施設や仕事に対する意欲が伝わるように話すことを心がけてください。また、志望動機を聞かれている段階では、その施設を選んだ理由として、給与面などの待遇や通勤のことを全面に打ち出すのは「すぐに辞めてしまうのではないか」という不安をもたせてしまう可能性があるため避けておいたほうが良いでしょう。

【前職の退職理由】

どの会社も、採用する人は長く働いてもらいたいと考えているため、退職理由に関する質問はとても重要な意味を持ちます。この退職理由の質問は、採用後に同じようなことが起こった場合、辞めてしまう可能性がないか懸念している場合が多く、同じことを繰り返すような想像ができたり、歯切れが悪い言葉が出てきたりすると、話し方によっては採用を控えようと考えるものです。退職理由には、様々な施設で経験を積んでスキルアップしたいなど前向きな理由を答えましょう。くれぐれも、前職の悪口などは絶対に言わないように注意してください。

【夜勤や残業ができるかどうか】

介護業界では当然ながら夜間勤務や、そのときの現場の状況や人員によって残業も発生します。そういった環境の中で働く覚悟や体力があるかどうかも面接担当者の方は確認したいという意図があります。夜勤や残業ができない方は、事前に面接に行く企業や仕事内容をきちんと調べ、夜勤・残業のない職場を選び、応募しましょう。

【面接した会社について】

他にも面接や書類応募はされましたか?といった質問もされることがあります。たくさん面接に行っている中の1つであると答えてしまうと、この施設に入りたいという熱意が薄れて伝わってしまいます。採用側も、入社の意思を確認したいために質問しているので、例えば「御社を希望しているため、まだ他への面接は考えておりません」などと答えると良い評価に繋がるでしょう。

面接前に備えておくべきことは?

面接前には、自分が提出する履歴書や職務経歴書に書いたことは、自分の言葉で全て話せるようにしておくことは最低限必要なことです。
多くの場合、面接官は、あなたの提出書類をもとに質問をしていきます。
履歴書や職務経歴書に書かれていることが説明できなかったり、矛盾している点があったりすると、どこまでしっかりと仕事をしていたのか疑問が生じます。
最低限、自分が経験した仕事は、しっかりと話せるようにしておきましょう。
また、特に意識しておいて欲しいことは、自己アピールするための準備です。あなたが前職の会社で評価されていたことや、社会福祉に貢献したと思われる活動、利用者の対応で貴方が得意としていることなどを整理し、面接官に話せるように準備しておいてください。

こんな人は面接で落とされる!

面接では、書類とは違い様々なところが目に映るため、落とされる要素がたくさんあるとも言えます。では、どのような方が面接で落とされてしまうのか、またその対策について具体的に紹介していきたいと思います。

◇社会人としての言葉遣いができていない

友達と話すような口調や、目上の人への言葉遣いがきちんとできていないと、社会人としての自覚がないと悪い評価を受け、職場の中でも上手にやっていくことは困難と考えられ落とされてしまいます。言葉遣いは、自分だけでは間違いに気付きにくいこともあるため第三者に協力してもらい練習することをおススメします。

◇身だしなみができていない

面接で一番初めに目に入るのは服装や身だしなみです。ジーンズやTシャツなどラフな格好ではなく、スーツやシャツなどきちんとした格好で望みましょう。また、スーツでいってもシャツがシワだらけであったり髪の毛を整えていなかったりするとマイナス印象であるため、面接に行く前に格好をチェックすることが大切です。

◇自信がない受け答えや態度

質問に対して、できるかどうかわからないなど自信のない受け答えや、質問に答えているのに、面接担当者から目をそらしていたり、おどおどした態度の方は、仕事ができるように見えないことや、任せられないという判断から落とされてしまいます。自信がなくても態度にはださず、介護業界での仕事が初めてであっても、努力をしてこれからがんばって仕事を身につけていくという前向きな姿勢を見せましょう。

面接でよくある質問や回答例を紹介!

ここでは、介護職の未経験者を対象に、面接でよくある質問や回答例(Q&A)をまとめてみました。ポイントとしては、①ネガティブな発言を控えること、②自分の言葉で落ち着いて話すこと、③その会社で働きたいといった意思を伝えること、主にはこの3つを心掛けるようにしてみて下さい。

Q1:志望理由を教えてください
A1:近隣に住んでいるのですが、たまたま外出先で貴社の施設の送迎車を見かけた際に、利用者と職員の方が接している姿を見かけました。そこで職員の方がいきいきと働かれている姿を見て、是非とも貴社で働きたいと思い志望しました。
Q2:介護の業界に入ろうと思った動機は何ですか?
A2:以前から人に感謝される仕事に憧れていました。介護の仕事は辛いこともたくさんあるとは思いますが、利用者の方に喜ばれるような介護士になりたいと思ったのがきっかけです。
Q3:高齢者の方と接した経験はありますか?
A3:祖父母と一緒に暮らしていたことがあるのですが、その後、祖父の具合が悪くなった時、母の献身的な介護によって、ときおり祖父が微笑んでいたり、祖父が母に感謝している姿を見たことが強く印象に残っています。介護の仕事は未経験になりますが、その時に祖父が母に感謝していたときのように、利用者の方から感謝されるような介護を行いたいと思っています。
Q4:前職の退職理由を教えてください
A4:前職の業績が悪化して事業が縮小したこともありますが、一番は貴社の利用者へのサービスに感銘を受けて転職を決意しました。
Q5:介護に関する資格は取得していますか?
A5:未だ資格は持っていませんが、介護福祉士(国家資格)を目指して、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を取得する予定です。介護福祉士の資格が取得できれば、より質の高い介護を行えたり、施設の役に立てると考えております。
Q6:残業や夜勤はできますか?
A6:子供がまだ中学生なので夜勤は難しいですが、来年には高校に進学する予定なのので夜勤も可能になります。
Q7:介護は心身ともにハードな仕事ですが出来そうですか?
A7:学生の頃に部活動をしており、今でも運動を続けているので体力には自信があります。また、部活動では体力的な部分だけでなく、精神力も培われたので忍耐力にも自信があります。
Q8:履歴書にあるブランクの期間は何をしていましたか?
A8:英語を学ぶため、海外に留学しておりました。異文化の中で語学力だけでなく、人との表情やしぐさから感情や想いを受けとることを学び、言語以外でのコミュニケーションを学ぶことができました。この経験を仕事にも活かしたいと思いました。
Q9:他社の受験状況を教えてください?
A9:御社を希望しているため、他社の受験はしておりません。貴社の介護職員の対応に感銘を受けたことや、貴社の経営理念にも共感する部分は多いので、貴社を第一志望と考えております。
Q10:目標やキャリアプランを教えてください
A10:一日も早く仕事に慣れ、即戦力として活躍出来るようになりたいと考えております。また、並行して、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士の資格を5年以内には取得したいと考えております。
まとめ
面接では、質問に対する答えだけでなく、あなたの表情や仕草、立ち居振る舞いなど、全てが評価され、合否に影響します。面接で緊張してしまったとしても、きちんと丁寧な言葉や姿勢で臨めば、精一杯やっているという印象が面接官にも伝わり、あなたの好感度もアップするはずです。本番では、あなたの誠意ややる気、自分らしさを発揮していきましょう!