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経験も学歴も関係ない!介護職で新たなキャリアを築いていこう!

中学卒業と同時に働きたいという人、もしくは高校を中退してしまった人。
介護とは違う業界での経験しかないけど、介護に興味がある…という人もいると思います。
「学歴がないと仕事がない」、「出世できない」などとあきらめてはいませんか?
確かに、学歴がものを言う仕事は世の中にたくさんあると思いますが、介護業界で働くのに、学歴は必須条件ではありません。
介護の仕事に学歴がどの程度関係しているのか知りたい方、中卒で仕事を探している方は、こちらの記事にぜひ、目を通してみてください。

無資格未経験でチャレンジできる介護の仕事

一般的に、学歴や過去の社会人経験は、就職活動する上で、重要な指標となります。
しかしながら、介護の世界では、必ずしもそんなことはありません。未経験からでも、高校卒業後、すぐに働きたいという方でも、チャレンジする基盤があります。
介護の現場には学歴と関係なく、チャンスがあります。無資格未経験でも、働く道があり、働きながら資格取得に励んだり、どういったキャリアを形成していくか、選択肢にもあふれています。
例えば、スーパーなどの店員さんも、学歴に関係なく働きやすいお仕事でしょう。
しかし、あくまでパートはパート、アルバイトはアルバイトとして、なかなか正職員になることは難しいのではないでしょうか。
若いうちは、アルバイトで働く道は様々あります。しかし、多くのアルバイトでは、スキルアップ・キャリアアップは難しく、10年、20年と続けていくのは困難になってきます。

介護の現場には、無資格未経験から始めても、正職員になることや、現場責任者になることが出来る道があります。

介護に関わる仕事は人手不足で就職しやすい・・ということもありますが、求人をみると応募資格に「未経験OK」「ヘルパー2級以上あれば尚可」という文言を目にするでしょう。
何よりも「学歴」ではなく、介護に特化した経験と知識が必要になることから、介護に特化した資格が重要になります。

中卒で描くキャリアパスとは?

「キャリアパス」という言葉を知っていますか。
キャリアパスとはその職場で 「自らの職員の確保・定着を図ることを目的に、職員一人一人が“やる気とほこり“をもって働くことが出来る職場づくりを行うためのもの」です。
将来職場でどのような立場になりたいかを示すものなのですが、厚生労働省が、介護の現場でも「キャリアパス」を目指しましょうと通告を出しました。そのために費用を出しますよと言っているのです。
国から「目標を持ちましょう」と通達が来たということですね。
例えば営業であれば○万の売り上げを目指す!○件のアポを取るなど明確な目標を会社全体で掲げていたり、個人で掲げていますが、介護の現場では営利が目的になるわけではないので、明確な目標をもって働いている人が少ないのが現状でした。
介護の離職者が多い理由に「やりがいを感じられない」という声もあったことから、国が「目標を持ちなさい」と通達を出したようです。
以下が通達です。

介護職員処遇改善交付金

介護職員処遇改善交付金は、介護職員の処遇改善に取り組む事業者に対して、平成23年度末までの間、介護職員(常勤換算)1人当たり月額平均1.5万円を交付するものです。細川厚生労働大臣は、平成24年度以降も介護職員の処遇改善に取り組んでいく旨の方針を示しており、引き続き政府として取り組みを進めてまいります。

○本交付金を積極的にご活用いただくとともに、賃上げについては、あくまで事業者の皆さんのご判断となりますが、できる限り毎月の給料に上乗せする形で支払っていただけますよう、ご検討をお願いいたします。

出典:厚生労働省

とはいっても、介護の現場で、「数」を求めるのは無理なので、キャリアアップは自らのキャリアをアップするため。具体的には、資格を取りましょう。勉強をしましょうと言われるようです。資格を取得するのが、一番手っ取り早く雇用主にもスキルアップを認めてもらえることになりますよね。
そうはいっても、資格を受験するにも高校や大学の卒業が条件なのでしょうと思いました?

介護福祉士の資格は介護現場でのプロを証明するものなので、正社員としての採用には有利になります。資格手当がつく職場もあり、平均で年収は300万円程度もらえます。
多くの資格は、高校卒業や大卒などの学歴にプラス国家試験が必要になりますが、介護福祉士には「実務経験ルート」という道があります。
実務経験3年以上で実務者研修を受けることが出来ます。ただし「実務者研修」の取得には450時間(約半年)がかかります。
しかしながら、介護福祉士を取ることでさらなるキャリアアップを目指せます。
月額平均1.5万円の交付がある今キャリアアップを目指すのはチャンスだとも言えます。

平成25年から「介護職員初任者研修」と名称を変えたヘルパー2級を取得するのもいいでしょう。130時間の講習と施設実習に休まず参加し、最終日に修了認定筆記試験に合格すれば、修了書がもらえます。この資格を保持すると、介護福祉士養成研修の450時間のうち、130時間が免除になりますので、すこし早く資格取得が出来ますね。

資格取得ルート図

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出典:公益財団法人 社会福祉復興・試験センター

介護福祉士をとったら、次は相談員や介護主任、エリアマネージャーを目指し、施設長などとキャリアアップを目指していくのはどうでしょうか。

相談員になる場合は、一定の資格を満たす必要がありますし、介護主任や施設長になるのでしたら、人を扱うマネジメント能力も必要になります。しかし、いつまでも雇われているのは嫌だ、全体をまとめてみたい、マネジメントがしてみたいという人にとって、なれるチャンスがあるというのはいいですよね。

中学を卒業して介護の現場に入った人のキャリアアップで考えると、『介護職員初任者研修を終了し(旧ヘルパー2級)介護福祉士を取得し、ケアマネージャーを取得、サービス提供者になり、管理職になる。』というのはどうでしょう。
介護の現場には学歴は関係なく、管理職になるチャンスがあるというのがわかっていただけましたか?

学歴による年収の差がない!

地域差、年齢差、資格差はありますが、男女差がほとんどないのが介護業界の特徴です。
もちろん資格の有無によって「資格手当」が付くところもありますので、1,2万は違うかもしれませんが、それは学歴ではなくて「資格」の差です。中卒だから、大卒だからという差はないのが一般的です。
学歴よりも、何ができるか、何の資格があるのか、どんな経験をしてきたのか、人柄はどうかが重要になってきます。

よく「介護業界は給料が安い」といわれますが、本当にそうでしょうか。
中には手取り20万円に満たない場合もよくあります。確かに一般企業と比べると少ないかもしれません。
介護の収入が低いと言われ、世間の目がむけられ改善されようとしているのも事実です。厚生労働省の通達でもあるように「キャリアアップ」のために費用が給与に上乗せされたり、少しずつ収入が増えていることも事実で、長期的な目で見れば介護職の未来は明るいでしょう。

しかしながらも、ケアワーカーを続けていると年収に変化はありません。年収をあげたければスキルアップを目指すのがいいでしょう。例えばケアマネージャーや、相談員に転向したり、転職して施設長候補になれば処遇面ではかなり上がっていきます。キャリアアップしていくことで給料を補いましょう。
常に上を目指せば上に行けることも介護業界のメリットです。

補足ですが収入は少ないとはいえ、見えない経費が少ないことも頭に入れておいてもいいと思います。
営業であれば、スーツや靴、カバンにお金がかかりますし、接待費用が自腹の場合もあります。外回りをしていればお茶代もかかりますし、約束の時間に遅れそうになった時のタクシー代は請求できないでしょう。そういった費用は月に何万もかさむものです。介護の現場では服装は支給されているか、ジャージなど負担の少ない物が多いですし、接待などの必要もありません。
施設によっては介護をしながら食事がある場合もあります。月に何回か夜勤があるということはその分家での光熱費は削減されます。小さいことかもしれませんが、かかる費用が少なくて済むというのはいいことです。

<まとめ>

こんなことを書いてしまうと頑張って学歴を取った人には、身もふたもないかもしれませんが、今の世の中、学歴優位ではなくなっています。学歴社会はもう終わっているのだと感じませんか。
高度成長期の時、学歴が高ければいい会社に入れて、定年まで働けて、将来安泰のように言われていましたが、今はどうでしょう。
大学院生で修士や博士をもっていても、4割近くが非正規雇用だって知っていますか。
「就職家族」というドラマではないですが、いい会社に入れても、リストラ、倒産もあります。何が起こるかわからない今、どこで働いていても「一生安泰」とは言えないのが現状なのではないでしょうか。
介護で大切なのは「現場力と実践力」です。学歴ではありません。「現場力」は現場で、実践力は専門分野の学びで培われます。誰にでもチャンスがあるということです。
介護では、コミュニケーション力、洞察力、観察力、判断力、感情コントロールなど学力や学歴など誰かと比較するものではない力が必要です。

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