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【介護の資格】ケアマネジャー(介護支援専門員)試験とは

介護の中でもトップに位置するケアマネジャー(介護支援専門員)の資格。
今回は、その取得方法や受験資格など、ケアマネージャーのに関する情報をまとめていきます。

介護支援専門員試験とは?

「介護支援専門相談員試験ってどんな資格?」、「介護の仕事をしているけど、チャレンジするタイミングは?」といった疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
人気の高いケアマネの資格ですが、2015年(平成27年)の2月に受験資格の変更が決定されたこともありますので、詳しい概要を表にしてみました。

 

受験資格

★保健・医療・ 福祉の国家資格を持っている
医師、歯科医師、薬剤師、助産師、看護師、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、精神保健福祉士、栄養士、介護福祉士、社会福祉士、 保健師 etc…
★実務経験5年以上、 900日の従事日数
【保健・医療・福祉】の業務に5年以上、900日の従事

※制限があるので注意が必要
例)
調剤薬局の現場で5年以上、900日の従事日数があれば受験資格がありますが、 企業の研究室などで5年間の経験があったとしても受験資格はありません。

受験案内配布期間
(2015年情報)
おおよそ5月後半~8月頃(地域により異なる)
申込期間
(2015年情報)
同じくおおよそ5月後半~8月頃(地域により異なる)

試験日
2016年10月2日

合格発表
2016年11月22日

合格率
(2015年情報)
第17回介護支援専門員試験合格率(%)
上位都道府県
1東京都【22.96】
2愛知県【22.40】
3京都府【21.96】
4神奈川県【21.67】 香川県【21.67】
5福井県【21.57】
全都道府県での合格率【19.16】   

介護支援専門員試験の傾向と対策

介護支援専門員試験のこれからの傾向や試験に対する対策などをご紹介します。
【介護支援分野 出題傾向】
2015年の介護支援専門員試験は基本テキストが【7訂】に改訂された年の試験でした
そこで注目を集めたのが「地域支援事業」についての問題です。
これまでの試験で初めての出題となりました。

【地域支援事業】とは?

地域支援事業とは市町村で行うものであり、介護給付や予防給付とは別に被保険者が要介護状態になることを予防し、
要介護状態になってしまった場合も住み慣れた地域で可能な限り自立した生活が送れるように実施するものです。
地域支援事業は次の3つの事業から成り立っています。

【介護予防事業】

65歳以上の方を対象に「介護が必要となる状態を予防する事」を目的としています。

介護を利用するほどではないが、介護が必要になるおそれの高い方を対象とする事業
各市町村では健康診断や生活機能の状態を確認できる「基本チェックリスト」などを使って
生活機能低下が疑われる方や介護が必要になるおそれの高い方を早期に発見し介護予防対策が行えるよう取り組んでいる。

【包括的支援事業】

包括的支援事業は地域包括支援センターが実施します。

地域包括支援センターは市町村が直接または委託により、地域の高齢者のために必要な援助や支援を包括的に行う機関として設置され、「包括的支援事業」には

総合相談支援事業や介護予防ケアマネジメント、包括的・継続的マネジメント業務があります。

【任意事業】

市区町村が、地域の実情に応じて独自に実施する事業のことです 。
高齢者住宅への生活援助員の派遣、配食サービスを通じた安否確認などを実施しており
介護を行う家族を対象に知識や技術を習得するための講座や交流会なども行っています。

2015年4月からの制度改正の「地域支援事業」に関する問題が4問も出題されました。
これは「介護予防・日常生活支援総合事業」が背景にあった為だと思われます。

【対策】

今後も「地域支援事業」に関する問題は、よく出題される可能性があるのでしっかり抑えておきましょう。
「地域支援事業」の制度改正に関して、まだまだ出題されていない問題も多数存在します。
2016年のケアマネ試験を受験する方は、きちんと整理しておくとよいでしょう。

介護支援専門員の資格を取得する方法

ケアマネジャー(介護支援専門員)を取得するまでの流れ、取得方法をご紹介します。
ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を得るためにはまず、【介護支援専門員証】を取得しなければなりません。
【介護支援専門員証】を取得するにはまず、【介護支援専門員実務研修受講試験】を受ける必要があります。
それに合格したうえで【実務研修】を修了すると、介護支援専門員の資格を取得できます。
流れでまとめてみましょう。

・【介護支援専門員実務研修受講試験】を受ける
・【介護支援専門員証】の取得
・【介護支援専門員試験】を受ける
・ケアマネジャー(介護支援専門員)

資格や試験にも様々な制限や受験資格があり、順番に達成していくことでケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を手にすることが出来ます。

ここからが本題です。

資格を習得するまでの道のりは人それぞれです。
独学や通信講座など、様々な勉強方法や取得方法があります。

【通信講座】

通信講座での勉強をするメリットは
効率よく学習すべきポイントを教えてくれるという点でしょう。
「ケアマネジャーの勉強を始めたいけど何から始めたらいいかわからない!」という方には大変おすすめです。
そしてもうひとつのメリットは
わからないところがあったらすぐ質問して答えてくれる先生がいるという点でしょう。
疑問点をそのままにせずすぐクリアにできる点は、非常にありがたいところです。
また、試験日までの学習スケジュールを立て、
通信講座の種類にもよりますが、大体の通信講座は質問などに対応するサポート体制をとっています。

代表的なのはユーキャン通信講座です。
とても多くの方が利用されているBIGサイトです。
金額は49,800円(分割可)
条件を満たすことで給付金を受けることも出来ます。

他にも ニチイ ヒューマン 東京アカデミー IGOケアマネ事業部などなど
多くの通信講座が存在します。
金額もさまざまなので、なるべく多くを見て通信講座を選ぶことをおすすめします。
金額が高ければ良いわけでも、安ければ良いわけでもありません。
教材内容、各サポート体制などなるべく多くの情報で比較しましょう
じっくり比較して自分に合った通信講座を探してください。

【独学】

まず独学のメリットとしては通信講座での勉強や専門学校に通っての勉強に比べたら費用が圧倒的に安いということです。
しかしながらケアマネジャー(介護支援専門員)に関しては、まだまだ歴史が浅い資格です。
他の資格に比べるとテキストの種類が豊富ではありません。
出題範囲である「介護支援専門員基本テキスト」は2000ページ以上ありますので最初から暗記していくような方法は効率が悪いのであまりおすすめしません。

そして出題傾向にあったテキストを選ぶ事がとても重要になってきます。
尚且つ自分にあったものを選ぶ。
独学のデメリットとして一番重要なのは最新情報を自分で集めなければならないことです。
以前は正解だった回答が法改正により不正解になるような事が起こりかねませんので常に情報を集める習慣をつけておきましょう。
デメリットもうひとつあります。
それはわからない問題などがあった時に質問出来ないということです。
専門学校や通信講座などはわからないことがあったら、先生に聞いたり、サポートコールセンターに電話したりすることが出来ますが、独学の方の場合はケアマネジャーの知人などが周りに居ないかぎり基本的に自分で正しい答えを探しださなければなりません。

わらない所でつまずいて勉強を止めてしまい、挫折してしまうケースは多いです。
他にも情報が少なかったり、わかりにくいテキストで勉強したため合否が左右されてしまうという危険性もあります。
お金を掛けたくないのならば、ちょっとしたことで挫折せず、わからないことを答えが出るまで探し続ける探究心と忍耐力が必要になります。

おすすめのテキスト・過去問

独学や通信講座などさまざまなことをご紹介してきましたが、どちらにもとても重要になってくるのがテキストや過去問です。
そこでオススメのテキストや過去問そして勉強方法をご紹介します。
【テキスト】
テキストに関しては一冊あれば大丈夫なんてことはありません。
できるだけ多くのテキストで勉強しましょう。

【介護支援専門員基本テキスト】
【基本問題集 】
【過去問解説集 】
【予想問題集】

などなど沢山の書籍があるので、なるべく多くの情報が記載されているテキストを使って勉強しましょう。
参考書籍を沢山集めて、それをすべて暗記しようとしてもなかなか覚えきれる量ではありません
過去問を解いてわからなくなった時に辞書のように使いましょう。
実際に問題を解いていき、わからなくなったら調べるという勉強方法はとても効率がよく実力向上につながります「習うより慣れろ」ですね。
【過去問】
テキストを用意したら過去問を実際に解いていきましょう。
これは一回解いただけで終わらせず、時間を空けて何度も何度も解くことで効果が得られます。
購入した過去問題集に直接書き込むのではなく、回答を別でノートに書いたりして何度も利用しましょう。
なるべく最新の過去問を勉強に使うと良いですが、過去に出てきた問題が再度出題されるケースもあるので様々な年代の過去問を使って勉強すると良いでしょう。
書籍だけではなく現代ではインターネットで過去問を参照出来る時代です。
沢山本を買うことに抵抗がある人は過去問を掲載しているWEBサイトを使ってみるのも良いでしょう。

最後にオススメのテキスト、過去問サイトなどをご紹介します。

オススメテキスト

ケアマネジャー基本問題集’16 上巻とケアマネジャー基本問題集’16 下巻

ほん3
監修:介護支援研究会
出版社:晶文社 (2016/1/23)
参考価格:1,728円
内容(「BOOK」データベースより)

出題傾向を徹底分析してつくられた問題内容。ていねいで分かりやすいポイント解説。ページ単位で問題演習と重要事項整理が同時にできる。携帯学習に便利なサイズ・分野別上下2巻。姉妹誌との一体化学習で体系的・効果的に理解。

出典Amazon

出てくる問題は少し難しいように感じると思いますが、繰り返し解くことで実力向上の手応えを感じることが出来ます。
高いレベルでの勉強で効率よくレベルアップしましょう。
アマゾンなどでもランキング上位に取り上げられています。

オススメ過去問サイト

インターネット上で過去問を集めたいという方にオススメのサイトをご紹介します。
シルバー産業新聞が提供している

ケアマネジャー試験過去問題集です。

分野別テストや一問一答など非常に扱いやすく作られています。
クリックすることで回答や解説が即座に見られるので、勉強スピードも非常に早くなります。
また、テキストや問題集が手元にない状態でも問題集を解くことができるので非常に便利です。

<まとめ>

これからケアマネジャーの資格を取ろうと思っている方も、すでに勉強を始めている方も
自分のペースでケアマネジャーの夢を叶えてください。

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