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介護の実践に役立つ「実務者研修」徹底解説!

介護の仕事では、取得した資格によってできる仕事が違ったりステップアップするために必要な条件であったりするため、介護の仕事に就きたいと思ったら、まずどのような資格があるのかを知る必要があります。
また、実務者研修は、平成29年1月から、国家資格である介護福祉士の受験資格として必須になったため、研修を修了しておくメリットが増えました。
今回は、そんな「実務者研修」について、介護に初めて興味を持った方にもわかるよう、詳しく解説します。

実務者研修の位置づけ

実務者研修とは

実務者研修とは質の高い介護サービスを提供するための実践的な技術を身につけるための研修です。かつてのヘルパー1級にあたります。
研修では介護段階や認知症など介護に必要な専門的な知識を学ぶことができ、介護の職場ですぐ使える知識や技術として役立ちます。経験が少ない方向けの、初任者研修よりランクが1つ上の資格です。
また実務者研修を修了することでスキルアップやキャリアアップに繋がります。特に、国家資格である介護福祉士の取得には必須の資格です。

実務者研修を受けるメリット

実務者研修は、介護福祉士を取得するために必須の資格になっています。そのため、スキルアップのために取得するメリットが大きいといえます。
また、医療ケアの基礎知識を学ぶことができ、別途実地研修を受ければ、一部の医療ケアを行うことができるようになります。

【平成28年度(平成29年1月試験)】からの介護福祉士国家試験の受験には、実務経験3年以上+実務者研修の修了が必須となりました。
(平成29年3月現在情報)
平成24年度に『実務者研修』が創設されました。
介護職員の質の向上とキャリアアップの仕組みが法律改正により整備され、「実務者研修」が創設されました。平成27年度の介護福祉士国家試験の受験要件に、実務経験3年に加え、6ヶ月の実務者研修の受講(修了)が義務付けられました。
※平成19年法律第125号
※平成23年厚生労働省令第132号
出典:公益財団法人 介護労働安定センター

実務者研修と初任者研修の違いについて

実務者研修は、簡単にいうと、初任者研修のワンランク上の資格といったイメージです。
そのため、メリットや難易度などで違いが生まれています。

受講が必要な科目数、必要な受講時間数の違い

受講科目は、初任者研修が9科目、実務者研修が20科目となっています。これだけで、大きな違いが生まれています。また、受講にかかる時間数は、初任者研修が130時間、実務者研修が450時間となっており、実務者研修のほうが、受講にたくさんの時間を要します。
実務者研修の受講項目には、初任者研修にない「医療ケア」や、「コミュニケーション技術」などがあります。

実務者研修は介護福祉士の受験資格になる

初任者研修は、介護福祉士の受験資格にはなりません。しかし、実務者研修は、研修終了が介護福祉士の試験の受験資格になります。介護福祉士は国家資格になりますので、取得に繋がれば大きくキャリアアップができます。
介護福祉士の取得を前提に、実務者研修を取得する人も多くいます。

実務者研修は修了試験がない

初任者研修は、研修終了後に修了試験を受験する必要がありますが、実務者研修は修了試験が義務化されていません。初任者研修は筆記試験を受ける必要がありますので、研修が実務者研修と比較し少ない分、しっかり研修内容を覚えておく必要があります。しかし、初任者研修の筆記試験は、合否が出るわけではなく、研修の内容を把握できているかどうかの確認テストのようなものです。
実務者研修は、試験が義務化されていないですが、研修会場によっては試験を行っている場合もあります。そのため、研修前に確認しておくのがよいかと思います。

実務者研修と初任者研修の共通点について

実務者研修と初任者研修で共通している部分がいくつかあります。

受講科目が共通している

実務者研修と初任者研修は、以下の9つの科目が共通しています。

主に基礎的な内容の科目が共通しています。初任者研修の資格を持っている場合、実務者研修を受ける際にこの9科目の受講が免除されます。時間の短縮もできるため、実務者研修の取得が少しラクになります。
そのため、先に初任者研修を取得してから、後日様子を見て実務者研修を受けるケースが多いようです。

国家資格ではない

実務者研修も初任者研修も、ともに国家資格ではありません。国家資格ではないですが、それぞれ取得をしていれば、その研修内容に沿ったスキルと知識を持っているといえます。そのため、資格手当がついたり、選考で優遇されたりと就職に有利に働くケースが近年増えてきています。
また、実務者研修の取得が必要になる介護福祉士は国家資格ですので、通過点として実務者研修は必要です。

こんな方には実務者研修の受講がおすすめ!

時間をかけずに実務者研修まで資格取得をしたい方

実務者研修は、介護職などの経験がなくても受験することができます。また、初任者研修が修了していなくても受験することが可能です。そのため、スケジュールさえ調整ができれば、すぐに受講し、資格を取得することができます。早く取得を完了したい方におすすめです。

介護福祉士を取得したい方

実務者研修の資格は、介護福祉士の試験を受けるために必要になります。実務者研修の内容は、介護福祉士の試験で活きる内容も多いため、介護福祉士資格の取得を目指している方は、早めに実務者研修を修了しておくと効率よく勉強を進められます。

サービス提供責任者を目指している方

訪問介護事業所などで、「サービス提供責任者」を目指す場合、最低ラインとして実務者研修の資格が望ましいとされています。介護福祉士でもサービス提供責任者として認められますが、介護福祉士を受けるためには実務者研修の資格が必要です。
厳密には、初任者研修の資格を取得しており、実務経験が3年以上あれば、サービス提供責任者として勤務が可能ですが、平成25年4月より、介護報酬が10%も減額されてしまうことになっています。そのため、訪問介護事業所の経営的な観点から見ても、実務者研修の修了が望ましいといえます。

介護のスキル・知識を増やしたい方

実務者研修の内容は、座学を含め、介護の現場で活かせる内容で構成されています。そのため、純粋に介護のスキルアップ、知識量の増加につなげることが可能です。利用者様に対してもよりよいサービスが届けられるようになります。

たん吸引・経管栄養の知識を増やしたい方

医療行為だった「たん吸引」と「経管栄養」が平成24年4月の法改正により、一定の条件を満たした介護職員が実施できるようになりました。実務者研修を修了していると、条件に必要な研修の一部が免除になります。
介護職員の実施できるケアが増える中で、たん吸引と経管栄養のニーズが増えてきているため、実務者研修の必要性も高まってきています。

実務者研修の概要

実際に実務者研修を受けるためにはどのくらいの費用や期間がかかり、どのように受講したら良いのか簡単に解説します。

【受講費用】

受講費用は取得している資格によって異なります。
それぞれの費用をおおよそで、まとめました。

受講費用 受講費用は取得している資格によって異なります。
それぞれの費用をおおよそで、まとめました。

無資格
10万円から20万円前後

初任者研修を修了している方、ホームヘルパー2級を取得している方
14万円から15万円前後

ホームヘルパー1級を取得している方
6万円から15万円

介護職員基礎研修を修了している方
3万円から5万円前後

※受講するスクールやキャンペーン開催期間によって大幅にかかる費用が変わります。
またスクールによっては教育訓練給付金対象のところがあるので、自分の受給資格を確認してから選ぶことをオススメします。
雇用保険の被保険者期間が3年以上ある方、教育訓練給付金を受けるのが初めてで被保険者期間が1年以上ある方などが受給でき、わからない方はハローワークで受給資格が調べられます。

受講期間 受講期間も費用と同様に持っている資格によって大きく違います。
基礎研修終了者は自宅学習1科目と通学1日~2日ですぐに終了するのに対し、無資格の場合は約6カ月の期間がかかります。
受講資格 受講資格は特になく無資格でも受講可能です。
受講方法 通信講座・通学講座・通信+通学講座のなかから自分のライフスタイルにあった学習方法を選び申し込みます。

受講免除のある資格と時間数

無資格から受講すると全科目受講で時間数は450時間ですが、取得してある資格によって免除される科目があるため時間数が減ります。
実際にどの資格がどれだけ免除され受講時間はどれくらいになるのか表にまとめました。

→受講科目:○、免除科目:空欄

受講科目内容 時間数 介護職員 ホームヘルパー ホームヘルパー 介護職員
基礎研修 1級 2級 初任者研修
人間の尊厳と自立 5        
社会の理解Ⅰ 5        
社会の理解Ⅱ 30    
介護の基本Ⅰ 10        
介護の基本Ⅱ 20        
コミュニケーション技術 20    
生活支援技術Ⅰ 20        
生活支援技術Ⅱ 30        
介護過程Ⅰ 20        
介護過程Ⅱ 25    
介護過程Ⅲ 45  
発達と老化の理解Ⅰ 10    
発達と老化の理解Ⅱ 20    
認知症の理解Ⅰ 10    
認知症の理解Ⅱ 20    
障害の理解Ⅰ 10    
障害の理解Ⅱ 20    
こころとからだのしくみⅠ 20        
こころとからだのしくみⅡ 60    
医療的ケア 50
免除後の受講時間数   50 95 320 320

※この他に医療的ケアの演習があります。

実務者研修を実施しているスクール

三幸福祉カレッジ
受講は自宅学習(テキストとWebが選べる)+通学講習スタイルで、仕事をしながらでも無理なく学べるカリキュラムになっているため、人気を集めています。
また全国に100教室以上開講しており、C53通学できる教室が見つけやすいことや、通学講習で実際に経験を積んでいるベテランの方が講師を務めてくれるため、実践的な介護技術が学べることも人気の理由です。
さらに、持っている資格によって受講科目を免除して受けられる形式や、受講料の20%が返ってくる教育訓練給付金制度が対象になっており、対象者は受講料の負担を軽減することができます。
未来ケアカレッジ
受講形式は自宅学習+通学講習となっており、マイペースに進めることができるため仕事との両立がしやすく、実務者研修終了評価が悪かった場合も補講を無料で受講できるため安心です。
教室は交通の便の良い通いやすい場所に多くあるため、自分に合った教室を見つけやすいのも特徴です。
またキャンペーンの時期の価格がとても安くなるため、キャンペーン期間に受講を申し込むとお得に受けられます。
第一学院専門カレッジ
通信学習+スクーリング(通学講習)スタイルで自分のペースで学ぶことができます。
通学に便利な教室が全国にあり、通いやすいことも魅力の一つです。
受講料はテキスト代込みの価格になっているため受講しやすい価格になっている他、実務者研修においては無資格からの受講でも教育訓練給付金の対象になっているため、費用を抑えて受講することができます。
まとめ
実務者研修を取得することで専門的な知識や技術をさらに身につけることができ、利用者の方により質の高いサービスを提供できるようになります。
また、サービス提供責任者にキャリアアップすることや、追加で実地研修を受けることで喀痰吸引や経管栄養などの医療ケアが行えるスキルアップにも繋がり、介護業界において実務者研修を修了することは、様々な道に繋がることになります。
さらに介護福祉士の受験資格として必須になったため、研修を修了するメリットが増えました。
介護の仕事に興味のある方は、まずは実務者研修を受け、自信をもって介護サービスを行える準備や次へのステップアップに活かすことをおすすめします。