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介護職の転職活動、ハローワークで求人を探す方法

介護の仕事に就職するためには、まず求人を募集している介護事業所や介護施設などを探すことから始まります。
その方法としてネットでの求人検索や求人広告を見ることなど様々な探し方がありますが、ハローワークでも自分に合った就職先を探すことができます。
介護の仕事に興味のある方や、これから介護関係の仕事に転職を考えている方、またハローワークを利用したことがない方などの参考になるように解説し、有効に活用できる情報も同時に紹介していきたいと思います。

そもそもハローワークって?

ハローワークは、公共職業安定所や職安とも呼ばれ厚生労働省に基づき設置されている公的職業安定組織が運営する職業紹介所です。
機関の仕組みとして、民間の職業紹介と同じで、求人を必要としている企業からは求人の申し込みを受け、就職先を探している方からは求職の申し込みを受け、双方の条件に合うよう雇用関係を成立させる形になります。
また就職に有利になるよう就職支援サービスや資格取得のアドバイスや相談も受けられるようになっています。

職業紹介の仕組み図

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出典:厚生労働省

ハローワークの役割は職業の紹介や相談だけではなく雇用に関する手続きなども行われており、主に以下のサービスが受けられるようになっています。

ハローワークで行える求職者向けの主なサービス

  • 職業紹介
  • 職業相談
  • 就職に必要な資格取得、職業訓練コースの紹介
  • 各種雇用保険手続き(失業等給付・雇用継続給付・就職促進給付・教育訓練給付など)

ハローワークでの応募の流れ

際にハローワークに行ってみようかなと思った時に、どのような流れなのか知っておいたほうが安心できますね。
では実際にハローワークでの応募の手順と流れを紹介します。

  1. 最寄りのハローワークを決める
  2. 自分が通いやすい、または近くにあるハローワークを探し、時間を見つけて行きます。

  3. 申し込み
  4. 窓口で求職の申し込みをする。
    申し込みの際、求職申込書の記入を求められるので必要事項を記入の上、提出し順番が来るまで待ちます。

    【求職申込書記入例】

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    出典:厚生労働省職業安定局

  5. ハローワークカードの発行
  6. 求職申込書を提出するとハローワークカードが発行されます。
    このハローワークカードは今後、ハローワークで求人紹介や職業相談、端末(パソコン)を利用した求人検索などの求職活動やハローワークのサービスを利用するために必要になってきますので大切に保管し、ハローワークに出向く際には必ず持っていきましょう。

応募の流れはここまでですが、カードが発行されたらすぐにハローワークの利用が可能ですので、時間があればその日から使えます。

<応募後>

就職までの流れとして、ハローワークの端末(パソコン)で、勤務地・職種・希望の給与・年齢など自分の条件に合った求人を探し、希望に合いそうな求人情報をいくつか印刷して
比較検討し、決まったらハローワークの窓口より応募手続きを進めてもらいます。

その際、ハローワークから紹介状が発行されますので、履歴書・職務経歴書と共に応募先の企業に郵送します。

書類選考に受かると面接に進み、採否が決まります。

ハローワークを利用するメリット

  • 無料であるため誰でも気軽に利用できる
  • 各地域に設置されているため便利< /li>
  • ハローワークがある地域周辺の勤務地の求人が多くあり、自宅から近く通勤に便利な企業を探すことができる
  • 求人数が多い
  • 応募する企業についての相談や質問を職員の方が受け付け、問い合わせてくれることもあるので、企業についての情報をさらに集めやすい
  • 職員の方に段取りなどをサポートしてもらえるので心強い

ハローワークのデメリット

  • 中小企業が多く、大手企業の求人はあまりない
  • ハローワークからの紹介でも書類選考で落とされることがある
  • ハローワークは、有料の職業紹介所のように企業側に採用コスト(※)がかからないため、試しに働いてもらおうと軽く考えてしまう企業や、辞めてもまた募集すればいいかと考える企業も少なくないため、企業の環境が必ずしも良い所ばかりではない
  • ハローワークの職員の中には、すぐに人が辞めてしまいよく募集がかかっている企業などを知っていて教えてくれる方もいれば、聞いてもきちんと答えてくれないなど担当職員によって対応に差がある

※採用コスト・・・有料の職業紹介所の求人募集から採用に至った場合、職業紹介所に報酬として払うお金

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ハローワークを賢く利用するポイント

ハローワークでは求職活動や雇用に関する手続きだけだと思いがちですが、実は求職者が就職しやすいように、資格の取得費用の一部支給、就職訓練における受講費用の負担・その間の生活費支援よってそれぞれの状況により就職しやすいようにサポートしてくれる機能が設けられています。
受けるためには条件がありますが、支援の内容や条件・種類を知り、賢く有効にハローワークを活用しましょう。
ではどんな支援制度があるのか紹介していきたいと思います。

【教育訓練給付制度】

こちらの制度は、働く方の能力開発をすることで、中・長期的なキャリア形成を目指す目的と、離職者の再就職を促進する目的で設けられ、資格取得による受講にかかる費用が一部戻ってくるものです。
教育訓練給付制度で受けられる講座は、介護職員初任者研修・介護福祉士・実務者研修・ケアマネージャー受験対策など、対象となる講座はスクールによって異なります。

◇一般教育訓練給付金

<条件>
雇用保険の被保険者の期間が3年以上(初めて受ける方は1年以上)ある方、一般被保険者資格のない方は離職以降1年以内(適用対象期間の延長が行われていると4年以内)の方が対象になり、厚生労働省が指定する教育訓練を受けると支給されます。

支給される額・・・教育訓練施設にかかった費用の20%相当
         上限10万円・4千円未満は支給対象外

◇専門実践教育訓給付金

<条件>
雇用保険があり働いていた期間が10年以上(初めての場合は2年以上)あることや、一般被保険者の場合は離職以降1年以内(適用対象期間延長で4年以内)である方が対象になり、厚生労働省の指定した教育訓練を受けると支給されます。

支給される額・・・教育訓練費用にかかった費用40%相当
         1年で32万円を超える場合は32万円を最大で3年間支給
         4千円未満は対象外

【求職者支援制度(職業訓練受講給付金)】

雇用保険を受給できない求職者(働いていない方)が職業訓練を受講している間、生活が困難になり受講ができない状況を避け訓練を受けやすくするため受講料を無料にし、一定条件を満たせば、生活の支援として月額10万円の給付を受けることができる制度です。
受講できるものは厚生労働省が指定するもので、各都道府県により異なり、介護職員初任者研修や介護福祉士・介護事務など介護関連の他にも多彩な講座があります。

<条件>

  • 収入が月8万円以下の方
  • 世帯全体の収入が月25万円以下で金融資産が300万円以下
  • 現在の住まいの他に土地や建物を持っていない
  • 訓練実施日すべてに出席
  • 同じ世帯で同じ時期にこの給付金を受けている人がいない
  • 過去3年間に給付金の支給において不正行為をしていない

など

支給される額・・・
受講にかかる費用が無料(テキスト代は自己負担)
一定の条件を満たすと職業訓練を受講期間中、
職業訓練受講手当てとして月額10万円の他、
通所手当(上限あり)が支給されます

※やむを得ない理由を除き、職業訓練を欠席したり、ハローワークの就職支援を受けないと給付金は不支給や返還命令の対象になります。

【公共職業訓練】

離職・在職・学卒者向けの職業訓練であり、転職をする方やこれから就職する方の能力開発の向上や支援を必要とする方のための訓練コースです。
在職者と学卒者は有料になりますが、離職者訓練においては、無料(テキスト代自己負担)で受けることができ、介護サービス科や情報処理科など様々な科があります。

ポイント
これらの制度の中で自分の条件に合うものを探し、利用しスキルアップを図り就職先を探すことで、就職後のスキルも確保されます。

<まとめ>

介護の仕事を探す上でハローワークはとても便利で、普段は1人で行う就職活動ですが、職員の方のサポートもあり心強く安心できます。
介護に興味のある方、介護関係の仕事に未経験で転職を考えている方、ハローワークのメリットやデメリットを把握した上で求職活動をし、資格取得の紹介や職業訓練を上手に活用して自分に合った求人を探すことをオススメします。

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