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介護職必見!溜め込まない!おすすめのストレス解消法!

仕事上のストレスは、どの職業であっても多かれ少なかれ感じるものです。中でも介護職は、体力面・精神面どちらにおいてもハードな職業ということもあり、様々な理由でストレスを感じている方も多くいらっしゃいます。
今回の記事は、介護職ならではのストレスの原因・傾向と対策について紹介していきます。

介護の仕事における悩みって?

人手が足りない 54.2%
仕事内容のわりに賃金が低い 39.1%
有給休暇が取りにくい 31.5%
身体的負担が大きい 30.2%
精神的にきつい 26.3%
業界に対する社会的評価が低い 24.9%
休暇が取りにくい 23.2%
夜間や深夜時間帯に何か起きるのではないかと不安がある 16.5%

※参考:公益財団法人介護労働安定センター「平成30年度 介護労働実態調査」

上表は、公益財団法人介護労働安定センターが発表した「平成30年度 介護労働実態調査」を基に作成したものとなります。近年、超高齢化社会に突入し、介護職の重要性が認知されるに従って、高いと言われている離職率は減少傾向にあるようですが、慢性的な人手不足はまだまだ解決には至っていないようです。
介護職の方々は責任感が強く、誇りを持って業務に携わっていらっしゃいます。反面、ご自身の健康やケアを疎かにしがちなところがあるというのも事実です。介護職の健康状態は、そのまま介護サービスの質に直結しますので、心身共に健康でいるためにも、ストレスや不満を感じている原因と対策は必須と言えましょう。

人間関係の悩み

職場の人間関係の問題ですが、これはどの職場でも悩みや不満、退職理由の上位に挙がるものですし、何も介護業界に限ったことではありません。
介護職に携わる人の年齢層は幅広く、それぞれの価値観やモチベーションの違いで、衝突してしまうケースが多く見受けられます。また、他職種との関わりが多いのも介護職の特徴ですが、医療従事者との軋轢などを感じて、ストレスや不満を抱えてしまう介護職員は少なくないようです。

人手不足の悩み

介護業界の人手不足は、深刻な問題として社会全体的にも認識されつつあります。先述した「平成30年度 介護労働実態調査」によれば、人手不足の理由として「同業他社との人材獲得競争が厳しい」「他産業に比べて、労働条件等が良くない」、「景気が良いため、介護業界へ人材が集まらない」とったことが理由として挙げられています。
また、よく言われているように、待遇面での不満も大きく影響しています。そもそも人手が足りないから待遇も改善されず、やむなく離職することになり、結果的に更なる人手不足に繋がっているのが現状になりますので、国を挙げての早急な対応が求められています。

身体的負担の悩み

介護は肉体労働でもあり、ときには自分よりも大柄な利用者の入浴介助・ベッドへの移動などで、腰痛の悪化などに悩まされる方も多くいます。また、所属している事業所や施設によって変わりますが、不規則な勤務を強いられて、身体的な疲労回復もままらない、といったこともあります。

精神的負担の悩み

介護職員には、精神的なタフさも求められます。トイレ介助などの業務は勿論ですが、利用者の方には心が不安定な方もいますので、時には心無い言葉をかけられてしまうこともあります。また、利用者のご家族との交流も避けられませんので、それぞれの信頼関係を構築することの難しさに、精神的な疲労を感じてしまうでしょう。

職場の方針に対する悩み

高い理想を持って業務に携わっている介護職員の方々にとっては、職場が掲げる運営方針などが、実態とかけ離れていた場合に、大きな不満を抱くこともあるようです。経営側の売り上げ増や効率化といったスタンスと、現場で働く職員が感じていることが大きくずれていた場合、職場内で良い雰囲気が生まれるはずもありません。

ストレスへの対処能力を高めるための3つのポイント

そもそもストレスに強くなる方法はあるのでしょうか。
実は、ストレスへの対処能力を高める方法があると言われていますので、ここではストレス対処能力を高める3つのポイントを紹介していきましょう。
ストレス対処能力とは、SOC(Sense of Coherence)と呼んでおり、アメリカの医療社会学者であるA・アントノフスキーが提唱した研究結果です。
こう説明するとアカデミックで難しい内容と思われるかもしれませんが、極めてシンプルに簡単に説明しましょう。難しいことは省きますが、下記の3つの感覚(思考)によって構成されており、この3つの感覚を鍛えると、ストレスへの対処能力を高めることが出来るとされています。考え方の例も記載しておきますので、参考にしてみてください。

ストレス対処能力を高める3つの感覚

1.把握可能感

困難な状況に置かれている自分を受け止め、順序よく整理・理解して、今後の状況をある程度まで予測できる感覚を持つこと。
例)いま、きついと感じるのは、退職した人がいるからで、忙しくて職員が苛立っているだけのこと。この後、1ヵ月もすれば中途採用で人も増えるはずなので、それまでの
我慢するが、解消されなければ、その時に職場を見極めればいい。

2.処理可能感

目の前の困難な課題に対して、「なんとか対応できる」「なんとかなるはず」と思える楽観的な感覚を持つこと。
例)どうしても難しいと感じたなら「難しい」と言葉にすれば良いし、職場には協力してくれる職員もいるので、協力しながら課題をクリアしよう。それであれば、なんとか
対応できるはず。

3.有意味感

どんな困難に対しても、なんらかの意味を見出せるといった感覚を持つこと。
例)この困難な状況は、自身のスキルアップのために与えられた試練だと思う。
これを乗り越えれば、自分が耐えうる人間であることの証明になり、自身も付くはずなので諦めるのはもったいない。

夜勤などの交代勤務がある人のための睡眠健康法

前述したように精神科医などでも「しっかりと睡眠を取ること」がストレスの解消に繋がると言われていますが、介護では夜勤などの交代勤務で働いている方もいるので、睡眠時間帯の変化などにより、睡眠障害などを引き起こす可能性があるでしょう。
睡眠不足になると、心身ともに影響を及ぼしますので、病気のリスクを高めることにも繋がるので注意しなければなりません。
最近の研究では、目覚めがスッキリとしていて、ぐっすり眠ったという満足感が得られる眠りとなる「睡眠の質」が大事だと言われています。
夜勤などの交代勤務がある場合に当てはめてみると、睡眠の環境が大事になりますが、夜勤明けの場合は、朝から眠ることになりますので、生活音などで気が散って眠りが浅くなるのを防ぐことを考えなければなりません。
例えば、「寝るときにはアイマスクを着用する」「寝室は遮光カーテンや二重カーテンで日光を避ける」「耳栓をつける」「寝るときにはアイマスクを着用する」「寝室は遮光カーテンや二重カーテンで日光を避ける」などの方法で対策をしましょう。
また、夜勤前に眠気対策でコーヒーなどのカフェインを飲む人もいるようですが、逆に生活リズムや体内時計などを狂わせてしまう可能性もあるので注意が必要です。
大事なことは睡眠の質を高めることなので、ご自身の睡眠の弊害となることを取り除き、満足感が得られるような睡眠環境を整えるように工夫してみて下さい。

介護職の上手なストレス解消法とは?

ストレスと上手く付き合うことで、直接的なストレスケアに繋がるだけでなく、仕事や日々の生活の質も向上します。ここでは、ストレス解消のための対処法などを幾つか取り上げますので、ぜひ参考にしてみてください。

生活環境を見直そう

バランス良く睡眠・食事・休息を取るといった、規則正しい生活を送ることはストレス対処法の基本です。交代制の勤務で夜勤などがある場合は、不眠などを生じさせないために、夜勤時の活動時間帯は極力明るい環境で過ごす、夜勤明けになるべく目に入る光をサングラスなどでカットする、といったような工夫を心掛けましょう。

一人で抱え込まないで!

責任感が強い人ほど、悩みや不満を溜め込みがちです。弱音を吐いたり、愚痴をこぼすことをネガティブに捉えずに、仕事仲間やご家族、友人など信頼できる相手に、相談するといったことが大切です。話を聞いてもらうだけでも、少しは気持ちも軽くなるはずです。

運動やプライベートの趣味を充実させる

介護職は体力的にもハードな仕事のため、体力作りという意味でも、適度な運動はとても有効です。身体の健康は心の健康にも繋がりますので、自宅でもできるストレッチや軽いジョギングなどを試してみてはいかがでしょうか。
また、仕事以外の趣味を持ってプライベートを充実させることで、仕事上の精神的負担が和らぐ場合もあります。四六時中仕事のことを考えていては、身体にも心にも毒というものです。

価値観は人それぞれ

職場の年齢層が幅広く、他職種との関わりも多い介護職は、それぞれの介護に対する価値観や考え方の違いに悩まされることが多々あります。どうしても相容れない場合であっても、肯定はせずに受け入れるという態度を取ってみるのも一つの手です。冷静に考えて、自分とは違う介護に対する考え方を知る機会になるかもしれません。

ストレスの原因を客観的に探ってみる

自分がどうしてストレスを感じているのか、どのような不満を抱いているのか、客観的に把握することは意外と難しいものです。自分と向き合うことはつらい時もありますが、ストレスの原因を明確にすることで、自ずと対処法を導き出すことが可能となります。

ストレスが解消されないなら転職という選択も

今まで紹介してきました対処法を試してみても、何も改善しない……となったら、転職という手段も検討しましょう。現在、介護職は人手不足で引く手あまたになりますので、転職自体はそれほど難しいことではないと言えます。
但し、似たような環境・待遇の職場に転職してしまっては元も子もありませんので、転職の際には出来る限り事前情報を確認した上で、慎重に進めていくようにしましょう。
当ケア転職ナビでは、初めての転職・派遣の方でも安心してご利用いただけるように、業界専門のコンサルタントが徹底的にサポート致します!ぜひ、お気軽にご相談ください。

まとめ
介護職はやりがいもあり、素晴らしい職業ですが、つらいことや大変なことも多くあります。2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる、超高齢化社会が迫っている中で、介護職の人材を確保するためにも、早急な現場の環境・待遇改善が求められています。
まずは、今回の記事を参考にしていただいて、ご自身で実践できるストレスケアを試してみてはいかがでしょうか。社会的にも重要な存在である介護職の方々が健康であればこそ、充実した介護サービスが実現するというものです。